コーチングの勉強
1投稿者:まりや  投稿日:2003/03/09(日)23:09:31
コーチへの道
2投稿者:「社員をやる気にさせる10の法則」  投稿日:2003/03/09(日)23:29:49
社員のやる気を高めるのに一番よい方法は、楽しんで働ける環境を
創ることです。今週は、社員をやる気にさせるティップスをお届けします。

 1.常にその人にふさわしい仕事を与える
   やりがいと責任を与えられた仕事には、やる気が自然に起こります。
 2.エネルギーを与える
   決断し、プロジェクトを運営する機会を社員に与えることです。
 3.チームワークを活用する
   目標を共通に持ち、協力しながら仕事をしたほうが、ゴールは近づきます。
 4.勤務時間をフレックスにする
   オフィスにいる時間数ではなく、業績に焦点をあてます。
 5.情報を共有する
   会社の中での新しい展開やプロジェクトの情報を常に社員と共有し
   ます。そしてそれは会社の成功に欠かせないということを示します。
 6.存在を認める
   社員は常に承認と賞賛を求めています。可能な限り充分に仕事に対する
   フィードバックを返し、承認を与えるようにします。
 7.生活の安定を保障する
   社員が安定した仕事と収入、安全な職場環境などを求めるのは当然です。
   それが彼らにとって重要な条件であることを忘れないように。
 8.社員に対してはコーチとして接する
   キャリアアップを目指す部下に対してのサポートする機会を創りましょう。
 9.服装についてうるさく言わない
   どうしてもプロフェッショナルな服装を求められる仕事でない限り、
   ドレスコードを緩めてください。
 10.社員は公平に扱う
   勤務時間、仕事の内容、給料など、他の社員との差があるのはやる気を
   そぐ原因のひとつ。差が生じるなら、そのことを明確に説明しましょう。
3投稿者:名捨て人@深夜です  投稿日:2003/03/19(水)00:23:26
「世界でいちばん楽しいチーム。これが神奈川ブルーベアーズ
のポリシーです」と語るのは、上記アイスホッケーチームの
コーチを務める山家正尚さん。昨年1月からコーチ・
トレーニング・プログラムに参加し、コーチング・スキルを
スポーツ・コーチングに独自に活かしていらっしゃいます。
主に小学生以下の子どもをコーチしているのですが、小学生の時に筋肉や
 スピードを身に付けさせるよりも、運動神経とかその子が
持ってる感性を伸ばすほうに重点をおきたいと考えます。
独自の良さを見つけ出し、リーダーシップがとれるように
なっていくことを目指してコーチしています。
 CTPを学んでから工夫していることは、まず生徒に
「今日はみんな何をやってみたい?」と聞くようになりました。
子どもたちのリクエストから、メニューを組み立て、
自発的な練習を促します。
4投稿者:名捨て人@深夜です  投稿日:2003/03/19(水)00:24:42
合宿ではアクノリッジメント(承認)も実践しています。
生徒が半円に並んで一人ずつ前に立ち、ホッケーの得意技や
ホッケー以外のことでもとにかく自分の強みについて
発表するのです。聞いていた他の生徒が、その人の発表を
聞いて「○○がすごいと思った」など承認の言葉を
投げかけています。これが大変機能して、子ども達は
「すごく嬉しかった」「やる気が出た」と言い、すぐに
練習場に向かって行くようになりました。お母さん達からも
喜びの言葉をいただくようになりました。
普段の練習では、良いプレーを見たらすぐに誉めて
あげる事を心がけています。練習前後にも、コミュニ
ケーションを取り、良い所をみつける心掛けをしています。
これからもどんどんコーチング・スキルを取り入れて、
もっと楽しいチームにしていければと思います。
5投稿者:「海外コーチング情報」  投稿日:2003/03/25(火)03:11:41
−コーチング養成機関の取り組み・ACTOとは−
コーチングの養成機関が手を組み、お互いに卒業生同士
の交流に取り組む「ACTO(Association of Coach
Training Organizations)」の理事会が今年1月
アトランタで開かれました。コーチ・トゥエンティワン
が、正式にACTOの理事会のメンバーとして招待
されています。今週は、この「ACTO」について。
              ◇◇◇
 コーチという職業と社会的地位を確立するために
1992年に設立された国際コーチ連盟(本拠地アメリカ)
は、「コーチのコンピテンシー」や「コーチの倫理規定」
を明確に定義しています。そして、その基準を満たしている
コーチの育成プログラムを、「認定コーチ・トレーニング・
プログラム」として認定しています。現在認定されている
プログラムは15で、日本、アメリカ、フランスなど、
世界的になってきました。
6投稿者:最初に認定を受けたのは、  投稿日:2003/03/25(火)03:13:30
アメリカのコーチUを初めとした8つのトレーニング
スクールです。ACTOは、これらのスクールの代表が
手を組み、設立した組織です。目的は、トレーニング
プログラムを修了した卒業生が、引き続き、スキルアップ
のために生涯学習的にコーチングの勉強を続けられる
環境を作ることにあります。
ACTOが今後どのようなサービスを展開するかは、
今後の課題ですが、最初のステップとして、今年11月に
アメリカ・デンバーで行われる国際コーチ連盟のコーチング
大会に先立って、ワークショップを提供することを計画中。
ライバル同士のスクールが手を組むことは興味深いこと
ですが、見方によれば、コーチングがそれだけ一般的に
浸透し、「コーチになる」というところから「コーチとして
あり続ける」ための学習環境が求められる時代に
なったといえるでしょう。
 ▼参考サイト
 ACTO(Association of Coach Training Organizations)
 http://www.assnofcoachtraining.org [そーす]
7投稿者:今週のテーマ:「会社を辞めたくなるとき」  投稿日:2003/03/30(日)02:53:50
誰でも一度は、「こんな会社、辞めてやる」と
思うときはないでしょうか?もし、部下があなたを見て
そう感じているとしたら、原因は何でしょうか?
----------------------------------------------
●「上司との距離を感じたら」オージンジ オージンジ
 スタッフサービスのテレビCM <会社のオフィスで
遠く離れた上司のコピーをとるために、女子社員が
広い社内を走りまわる、電話が鳴り、さらに上司が一言
「○○君、書類、間違えているぞ」
社員は走りながら派遣会社に電話をしてしまう>
思わず笑ってしまう、良くできたCMですが、
部下は職場でどのようなときに上司との距離を感じて
辞めたくなるのでしょうか?
8投稿者:用事を頼むときに要件だけを伝える社会人  投稿日:2003/03/30(日)02:55:57
●用事を頼むときに要件だけを伝える社会人が
たくさんいます。
「おい○○君、このコピー50部4時まで、ヨロシク」
 と・・・
本人は部下を使って効率良く仕事をこなしていると
考えているのですが、自分がその部下本人であったなら、
どう感じるでしょうか。社員としての楽しさ、やりがいは
増していくでしょうか?それとも、減っていくでしょうか?

仕事の効率は働かせる側としては重要な要件です。
また、社員の働く理由として経済的要素は欠かせない
でしょう。しかし人は経済的欲求や効率だけで動いて
いるのではありません。他者に認めてもらいたい想いや、
人の役に立ちたいと感じる気持ち、価値観、自己の成長、
やりがい、自己実現、使命感、などの多くの要素が
働く理由として存在しています。
9投稿者:●「おい○○君、  投稿日:2003/03/30(日)03:10:02
●「おい○○君、このコピー50部4時まで、ヨロシク」
この言葉を
「おい○○君、4時に急に会議が入ってしまって、
どうしても50部の書類が必要になってしまったのだが、
あいにく私も来客があって・・・」

と、緊急にコピーを頼みたい理由・目的から話せば、
きっと部下は喜んで仕事をしてくれるでしょう。
人は自分が、他者にとって(またはその組織にとって)
重要な人間である事、他者の役に立つ人間である事を
感じられるかどうかは、やる気の高低について大きな関係
があります。他者にとって自分が大切な、重要な存在で
あることが感じられること、これを「自己重要感」
といいます。テレビCMで、「上司との距離感を感じる」と
言っていることは、上司が部下に対し「自己重要感」を
与える事が出来ていないことを意味しています。
10投稿者:さらに言えば  投稿日:2003/03/30(日)03:13:35
人は、評価してくれて、楽しくて、お祭り騒ぎが出来る
ような会社が好きです。そして、自分の働きがみんなに、
会社に役立っていると伝えられたとき、自分に実感できたとき、
もっと働こうとするものです。
部下が会社を辞めたくなるとき、上司であるあなたが、
部下に「自己重要感」を与えていない事が原因である
ことは知っておくべきです。「自己重要感」を与えているか
どうか、出来れば部下本人に訊いてみたらよいでしょう。
人事部も管理者の多面評価項目の一部に加えるべきでしょう。
あなたの部下が オ−ジンジ する前に・・・・
11投稿者:■グループコーチングの現場から■  投稿日:2003/04/14(月)02:20:24
−それぞれ考えていることは違う− 

急成長を遂げている出版社に入社した新人5人に
グループ・コーチングを行ったときのことです。
彼らはすでに、3ヶ月の研修期間を通じてお互いの
仕事ぶりも分かっている様子でした。
その日のセッションは、入社して今までで感じている
ことをひとりづつ3分間話し、残りの4人は聞いた感想を
本人に伝えるというものでした。
一番バッターのAさんは、「毎日緊張している」と
話しました。Bさんは「アルバイトに対する社員の
指示の仕方にもっと工夫が必要だと思う」。
Cさんは、「早く一人前になって現場に出たい」と、
内容はそれぞれ個性的なものでした。しかし、
それよりも興味深かったのは、聞いた後の反応でした。
特に緊張している、と話したAさんは他の4人には
一番自信に満ちている人、と映っていたのです。
12投稿者:「実は自分が思っていることと  投稿日:2003/04/14(月)02:22:55
人が考えていることは違うんですね」と全員が
心底驚いていました。コーチが行ったのは、新人たちに
話す機会を提供し、今思っていること、考えていることを
引き出すことでした。
グループコーチングでは、コーチがひとつの質問をし、
複数の参加者に話をしてもらいます。同じ質問に対して
多くの違った答えや考え方を聞くことはカルチャー・
ショックのようで、誰にとっても新鮮な驚きの体験
となるのです。答えはひとつだけではない。たくさんの
選択肢があって、私たちはその中から選ぶことができる
――これに気づくだけで、思考や行動のパターンは
ぐーんと拡がり、その人の可能性を広げると言えるでしょう。
コーチの役割は、発言の機会を作ることです。そして、
たくさんの考えを引き出すことです。 
ところで、冒頭の新人グループですが、お互いが
思っていることを積極的に伝え合うのが習慣となり、
団結力が高まっていると聞いています。チームワークは、
それぞれの違いにおびえるのではなく、違いを見つけ、
違いを受け入れる過程で生まれているのだと思います。
13投稿者:■知識を行動にかえる  投稿日:2003/04/19(土)02:16:28
〜借りものではなく、自分のものとする〜
ある外食企業の社長からこんな依頼がありました。
「せっかくつくったマニュアルを、社員に徹底させて
欲しいんです」社長はサービスレベルの均質化と底上げを
狙い、多大な時間とコストをかけて、店舗マニュアルを
作りあげてきたのです。しかしながら、実際の現場社員の
行動を観察すると、徹底されているとはいいがたく、
接客態度などに関してのマニュアル遵守率が30%
といった状態でした。社長はこう言いました。
「このマニュアルは、この業界で注目されている
A社のマニュアルをベースに作った完璧なものだ
と思うのですが・・・・」と。企業変革に取り組む
際に陥りやすい点がここにあります。もちろん、
他社のベストプラクティス(模範事例)を学ぶ
ことは必要です。しかし、他社と自社の状況が
異なるのにもかかわらず、それを十分に咀嚼せずに
取り入れてしまっても消化不良を起こすだけです。
良き事例に学び、それを自社にカスタマイズさせ
行動に結びつけるプロセスこそ、
コーチングの出番かもしれません。
14投稿者:この会社では、  投稿日:2003/04/19(土)02:18:35
店舗マネジャーにコーチングスキルを身に
付けさせるトレーニングを実施しました。そして、
その店舗マネジャー達は、店舗にてパート、アルバイト
のスタッフに対して、マニュアルを渡すだけでなく、
毎日、様々な質問を投げかけるようにしたのです。
「お客様にどういったイメージをもってもらいたい?」
「そのためにお辞儀の角度や声のトーン、顔つきは
どうしたらいいかな?」 勿論、はじめはあまりの
稚拙な回答に、マネジャーはめまいを起こしそうだった
と聞いています。しかし、このやりとりを数週間
継続していくうちに、スタッフ達自身が借り物では
ない自分の言葉で語り始め、ごく自然に行動できる
ようになったのです。そして、遵守率は3ヶ月ほどで
90%前後に向上させることができました。
人は知識を提供されただけで、うまく行動できる
とは限りません。それは「他人の靴を履かせて、
全力疾走させるようなもの」なのかもしれません。
知識を行動にかえるには、借り物を自分のものへと
チューニングしていくプロセスが重要です。
15投稿者:誰でも7年半は長く生きられる方法  投稿日:2003/04/19(土)02:23:14
エール大学の最近の研究によると、年齢を重ねることを
楽しめる人は長く生きられるということが報告された。
50歳以上の人を対象とした23年間にわたる研究の結果、
年をとることに対してポジティブな考え方をしている人は、
年をとることを憂えている人と比較して、約7年半ほど
長く生きていることがわかった。この研究では、健康状態や
性別、社会的なステータスなど、人間の寿命に影響すると
思われるその他のファクターによる切り口で調査したが、
年をとることに対するポジティブな態度が何にも増して、
寿命を延ばすことに大きな影響があることが明らかになった。
そのことと比較すると、血圧やコレステロール値を正常に
保つなど生態的な面で良好な健康状態を維持しても、
たった4年間しか寿命に影響しない。また、喫煙歴がない、
定期的に運動を続けている、など、一般的に健康にいいと
されている条件を備えていても、それらのファクターが
寿命に与える影響は1〜3年にしかならないという結果が
出ている研究もある。そのことを考えても、年齢に対する
ポジティブな態度というものが、いかに大きな影響を与えて
いるかがわかるだろう。
16投稿者:■コーチングで始まったゴルフ場の変革  投稿日:2003/05/05(月)02:54:21
田中敏尚さん(仮名)が、そのゴルフ場のキャディマスターに
なったのは二年前。ちょうど、ゴルフ場の売り上げが低迷し、
初めて給与カットが実施された時期でした。キャディマスター
としての田中さんの仕事は、キャディのサービス向上を図ること。
しかし、彼女たちは減給でやる気を失い、日々浮かぬ顔でコースに
出て行きます。ミーティングを開いても、会社に対する不平不満ばかり。
一向にモラルがあがらないキャディたちに、田中さんは
「それじゃだめですよ。もっと一生懸命がんばってください」と
励まし続けました。昨年、田中さんはコーチング・トレーニングに
参加しました。「彼女たちを励ましたい一心で伝えていた自分の言葉は、
結果的に全て彼女たちを否定することになっていたのだと気がついて
愕然としました」。それから田中さんは、とにかくキャディの話に
耳を傾けました。ルールから外れた行いをしたキャディには、
「どうしてそんなことをしたのですか」ではなく「何かあったのですか?」
と問いかけ、うまくお客さんに対応できないキャディには、「もっと
がんばってください」ではなく、「どんなところが難しいんですか?」と
話を促す。どんなに忙しいときでも一旦手を休めて、真剣に耳を傾けました。
17投稿者:そのうちに、  投稿日:2003/05/05(月)02:57:03
キャディたちは不満ではなく、サービスの質をあげるためにできる
ことを話し始めました。何を話すとお客さんとの会話が弾むのか、
グリーンのラインをどのように伝えるとよいか、優待券を渡すときに
どのような言葉を添えるとよいか。ミーティングは成功体験を共有
する場になっていきました。また、定例のミーティングに加え、
サービス向上のための自主的なミーティングを持つようにさえ
なりました。「モラルが、給料と密接な関係にあるのは確かです。
しかし、しばらくは給料をあげるのはむずかしいでしょう。
この現状の中で、彼女たちのやる気を高めるものがあるとしたら、
それはお互い同士のつながりです。そして、それは何よりもお互いに
耳を傾けるという行為から生まれます。そのことが実感できたのは
自分にとって貴重な体験でした」
 ゴルフ場の変革は始まったばかりです。
18投稿者:■アメリカ・コーチング情報〜  投稿日:2003/07/28(月)15:55:30
「国際コーチ連盟認定コーチ、資格取得への道」
アメリカでは、ビジネスコーチが世の中に出てきて、約10年経ちます。
最近では、インターナル・コーチ(企業内コーチ)や、コーポレート・
コーチ(コンサルタントと同じように企業にコーチが入る)が増えて
おり、コーチの能力や資質をどういう基準で見極めればいいのか、
ということが課題となっています。コーチとしての専門的な
トレーニングを受けていないにも関わらず、業務を提供する
「自称コーチ」によるコーチ業界の品質の低下を防ぐために、
国際コーチ連盟(ICF)では、今年「私たちが認めるコーチとは
コーチ・トレーニング機関で勉強し、実際にクライアントをコーチ
した実績を持つ『認定コーチ』であること」と定義しました。
 さて、この「認定コーチ」の資格ですが、現在、Accredited
Certified Coach, Professional Certified Coach, Master
Certified Coach の3種類があります。毎年世界各国から100件もの
認定試験を一手に引き受けるのは、元弁護士の辣腕コーチ、
マーガレット・クリグバウム氏。彼女は世界中の試験官(アセッサー)
を統括しています。このたび、日本語による認定試験を可能とするために
コーチ・トゥエンティワンと、コーチ・エィからマスター認定コーチ
5人がアセッサーとしてデビューすることになりました。
19投稿者:トレーニングは電話会議で行なわれ、  投稿日:2003/07/28(月)15:57:45
初回は「テクニカル・レビュー」と称して、申請書類のチェックの
仕方について扱いました。書類は全部揃っているか、クライアントや
メンターコーチからの推薦文は整っているか、コーチング時間は、
規定の時間数に達しているか・・・。基準に達していない場合は、
すぐにワシントンのオフィスに連絡する仕組みになっています。
一人の申請者に対して、アセッサーは二人体制になっているのですが
お互いのことは知らせないとのこと。すなわち、別々の結果を総合評価
して認定するシステムになっており、審査の客観性と平等性が保たれて
いることになります。
さて、トレーニングの最後にマーガレットが言った一言が印象的でした。
「これはコーチとしての倫理です。もし受け取った申請者があなたの
知り合いだったら、自己責任で拒否してください。私たちは公平に審査
することがミッションですから」。凛と言い放ったその様子に、私は
彼女が築き上げてきたコーチ認定制度への自信を感じました。日本で、
いち早く日本語による国際コーチ連盟の認定審査を提供できる日を楽しみ
にしています。 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
財団法人生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ 平野圭子
20投稿者:■ネイティブ・コーチの特徴−相手を安心させる−  投稿日:2003/07/28(月)16:00:45
今年で64歳になる母が白内障の手術を受けました。手術当初は何の問題も
なかったのですが、半年過ぎたぐらいから母は「なんかね、いつも眼が
ふわふわするのよね。」と言い出しました。「ふわふわ?」「他に表現が
見つからないんだけどね、ん〜、ふわふわなのよ。」何が自分の眼に
起こっているのか分からず母は不安そうでした。手術をした先生に再診
してもらったところ、「原因は良く分からないですね、多分大丈夫だと
思うんですが、、」。眉間に皺を寄せながら先生は言いました。母の
不安は消えませんでした。先週、知人から紹介されたK先生という眼科医
に母を連れて行きました。診療室に入るなりK先生は「鈴木さん、Kです。
よろしくお願いします」満面の笑みを浮かべ、はりのある声で挨拶
しながら、母に名刺を手渡しました。しばらく母の目をスコープで見た後
「飛蚊症だと思いますが念のため今隣にいる先生にも聞いてみましょう」
すぐ隣室にいた先生を呼びました。「飛蚊症ですね。」隣の先生も
同意しました。K先生は真っ直ぐに母の目を見て「鈴木さん、
飛蚊症はね、腕にできたシミみたいなものです。歳を取ると多くの
人の眼にシミができるわけです。大丈夫。これは絶対に慣れますから。
安心して。」と言いました。母の顔に安堵の色が浮かびました。
21投稿者:K先生は最初から最後まで、  投稿日:2003/07/28(月)16:02:14
いかに母を「安心させる」かを考えているようでした。出会う全ての
患者さんに対してその姿勢は貫かれているに違いありません。K先生は
決めているのでしょう。何があっても患者さんを「安心させる」
ために最大限のことをしようと。私自身コーチとしてクライアントを
「安心させる」ためにもっとやれることがあるのではないか、そう
考えながらK先生と母のやりとりを傍らで見ていました。帰りがけ、
母は笑いながら言いました。「先生に会った瞬間にもう治っちゃった
気がしたわ。いい先生ね〜。」K先生もまた間違いなく
ネイティブコーチでした。
*実際、最近医療に携わる方でコーチングを学ばれている方は
確実に増えています。
 株式会社 コーチ・エィ 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ  鈴木 義幸
22投稿者:■「夢」を「目標」に変える  投稿日:2003/07/28(月)16:04:15
5年前、Mさんが私にコーチを依頼してきたとき、Mさんは
それまでの勤めを退職してリゾートホテルのマネージャーに転職を
した直後でした。Mさんは独立してペンションを経営するという夢に
向けて、まずはサービス産業のノウハウを積もうと、思い切って
転職をしたのです。しかし、いざ働き出してみると、「ペンションの
オーナーになる」という夢を持っている自分に酔いしれることは
あっても、現実には何をしていいのかさえわからない。このままでは
結局「夢」で終わってしまうのではないか。そんなときに、Mさんは
私に「ペンション開業」のコーチングを依頼してきたのです。
当時のMさんは箱根のリゾートホテルでフロントとレストランの
マネージャーをしていました。コーチングの最終目標は
「ペンション開業」ですが、実際にテーマにしたことは
「マネージャーとして成功する」ことでした。セッションの中で
まず最初に行なったことは、「そのためにすること」のリスト化です。
レストランの売り上げをアップさせる。浴場清掃の時間を短縮する。
早出、遅出の申し送りの漏れをなくす。etc。
23投稿者:私はそのリストに基づき、  投稿日:2003/07/28(月)16:05:49
一つ一つのアイデアについて「今すぐやれることは何か?」
「具体的にはどのようにやるのか」「それをやることでどのような
未来が開けるのか」などといろいろな角度から質問することで、
Mさんのアイデアを具体的なビジョンにしていきました。そして
Mさんは毎週のセッションの度にアイデアを一つ一つ行動に移して
いったのです。「レストランの売り上げを伸ばすためにはサイド
オーダーとアルコールの売り上げを伸ばすしかない。そのために、
生ビールサーバーを置こう。そしてビールがすすむように、
サイドオーダーのメニューはピリカラのものを追加しよう。」
「清掃時間を短縮するには、パートタイムの従業員の動きをもう少し
良くしたい。一人一人と時間をとってじっくり話してみよう。」
 Mさんの行動は確実に成果を得ていきました。そして、
マネージャーとして自分の能力を具体的に発揮することが、
ペンションのオーナーを「夢」から身近にある「現実」へと
近づけました。Mさんは「今」にコミットし、行動を起こすこと
によって未来の可能性を確信していったのです。
 株式会社コーチ・トゥエンティワン 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ 桜井一紀
24投稿者:■コーチに適した人材  投稿日:2003/08/02(土)05:53:29
どんな職業にも適性があるように、コーチとしての適性があります。
 ・自分に対して客観的でいられる
 ・さまざまなタイプの人たちと人間関係を築くことができる
 ・フィードバックを受けることができる、それを活用することができる
 ・的確なフィードバックができる
 ・高い観察能力
 ・コンフロンテーション(直面)することができる
 ・質問で会話を創りだすことができる
 ・会話をコントロールすることができる
  (会話を始めて、変えて、終わらせることができる)
 ・的確な言葉を選ぶことができる
 ・高い自己認識
 ・人生を楽しむ能力
そして、少し抽象的ですが、他人の幸福が喜べる人。
25投稿者:現在コーチ・トゥエンティワンでは、  投稿日:2003/08/02(土)05:55:22
企業の優秀なマネージャーたちにインタビューをしています。
彼らが創りだす違いとは何かついて、私たちも学ぶためにインタビュー
を続けています。そして彼らに備わっている能力もまたコーチの
適性とリンクします。コーチ・トゥエンティワンにもマネージャー
がいます。それぞれに優れた能力をもっているのですが、その中の
一人は、業績が上がったり、新しい提案を持ってくるとき「この
提案は誰々さんのものです」「今回の業績アップには誰々さんの
貢献が大きかったと思います」と、必ず部下のクレジットを入れます。
ともすれば、自分が思いついた、自分の業績を吹聴したいのが人の情
ですが、彼は必ずクレジットを入れます。アイディアの出展を明らかに
するのは、モラルです。高いモラルを無理なく自然に保つことで、
質の高いマネージメントが実現されるのだと思います。クレジット
(功績を認める)をつけることはコーチのミッションです。同時に
いいマネージャーの条件でもあります。「今、私が話しているのは、
○○さんから聞いたものです。」「このアイディアはこの本から
見つけました」このような話を聞いていると気持ちがいいものです。
同時にその人に信頼がおけます。コーチの適性の中でもこの部分は
特に大切なものだといえます。
株式会社コーチ・トゥエンティワン 代表取締役社長
国際コーチ連盟マスター認定コーチ  伊藤守
26投稿者:■「ネットワークソリューション」  投稿日:2003/08/11(月)15:34:54
Kさんは大手の家電メーカーで、光ディスクに関する技術開発の
プロジェクトリーダーを勤めています。Kさんはコーチ・トレーニング
・プログラム(CTP)に参加して、「研究」に対するイメージが
大きく変わったと言います。現在CTPには企業のマネージャーを
はじめとして、多種多様な職業、役割、年代の方が多数参加しています。
KさんはCTPの中で行われる電話会議のプログラムを通して、何度と
なく自分とはまったく異なる立場や考え方に出会いました。それまで
研究開発というものは、人に聞いたり教わったりするのではなく、
ひとりで地道にやって、完成したところではじめて、製品開発の
部署に渡すもの、つまり、答えは自分の内側に探すものだと
思ってきました。ところが、CTPに参加し、いろいろな人との
ディスカッションを通して、答えは自分の内側だけではなく、
外側にもある、と考えるようになりました。Kさんの仕事は、
光ディスクの技術開発に伴う特許を取得することです。将来、
製品化されたときに関連する特許を今から全部取ってしまう仕事で、
そのためにチームを率いて「特許合宿」なるものを行なっています。
その合宿に初めて研究チーム以外の人間を入れることにしました。
営業担当者、異分野の研究者などに声をかけたのです。一部には、
専門知識がない人を呼んでもしかたがないという意見もありましたが、
KさんはCTPの体験から「きっと何かおもしろいことが起こる」と
信じて、混成チームによる特許合宿を実施しました。
27投稿者:信じて、  投稿日:2003/08/11(月)15:37:23
混成チームによる特許合宿を実施しました。
「その合宿はかつてない盛り上がりを見せました。特許のアイデアを
30件出すというゴールだったのですが、出たアイデアは100件以上。
それまでの合宿ではゴールを達成したことがありませんでしたから、
それだけでもすばらしい成果でした。その上、この技術をIDの認証
カードに使ったらどうか、という研究者からは絶対に出ないような
アイデアが営業担当者からも出て、スタートの合宿としては大成功でした」
現在、Kさんは、製品化のための最終段階の技術開発のプロジェクト
リーダーを任されています。「実は、今やっている開発テーマは
私にとって技術的には専門外なのです。ですから、自分ひとりの考えに
とどまらずに、いかに多くの研究者の知恵と技術を引き出して
まとめることができるかが勝負です。技術系の研究者は本当に優秀な
人が多い。ところが「ひとり」になりがちなのです。コーチング
によって、お互いの知識や技術、情報がシェアされればこの
プロジェクトもきっと成功すると思います。」
コーチングを学ぶことによって、Kさんにとっての「研究」は、
「スタンドアローン」から「ネットワークソリューション」へと
大きく変わったのです。
 株式会社コーチ・トゥエンティワン 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ
  桜井一紀
28投稿者:コンピュータソフトウェア開発会社  投稿日:2003/08/11(月)15:42:05
 テクノロジーセンター長
先日、偶然手にとった「コーチング・マネジメント」を読んで、
以前より娘と接していて感じていたことが理論として確立している
ことに強く興味を覚えました。それは本人の話を聞くこと・決めたこと
を認めること・本人の力を信じること、などです。この気づきを
スキルとして職場やプライベートでも活用したいと思い、CTP
(コーチ・トレーニング・プログラム)参加を決めました。
コーチングを学ぶにつれ、日常に活かそうと積極的に取り組んでいます。
しかし職場では、自分の立場を離れて部下の話を聞くことを学ぶまで
活用を難しく感じることもありました。
先日、部下が「私が意見を出すと、山路さんに『そうじゃない』と
言われるので、だんだん言うのをやめてしまっていました」と
話し始めました。私はコーチの役割を意識しているので冷静に
聞くことができました。しかし、部下の訴えには覚えがありません。
私はおそらくそのように言っているのでしょう。ただ『ここは
こういうふうに考えた方が適切だろ』と、彼の意識を変えようと
することに気をとられ、『そうじゃない』は心の中からすぐ消え去って
いたようです。しかし、部下にとっては否定された言葉だけが
心の中に残ってしまっていました。本人が伝えてくれて初めて
気づきを得ました。私は聞いてみました。
29投稿者:「ところで君、  投稿日:2003/08/11(月)15:44:31
どうして今このことを話してくれたの?」「えぇ、今日は初めから
ずっと話を聞いてくれたので、『そうじゃない』と言われない気が
しました。こんなに話したのは初めてですね」彼とは10年の付き合い、
一緒に飲みに行くことも度々でした。でも彼は今日ほど話を聞いて
くれた日はなかったといいます。私にとっても印象の強い出来事でした。
CTPには世代、職場、性別、上下関係なく意見が出されます。
「今までこんな視点から考えたことなかったなぁ」とか「この視点の
考え方いいねぇ」という具合に、今までになかったほどのさまざまな
気づきを毎回多く得ています。このことがクラスを続けるパワーに
なっていると思います。これから挑戦するクラスにも、さらなる刺激と
学びを期待しています。
30投稿者:【NHK「クローズアップ現代」  投稿日:2003/08/18(月)04:24:23
NHK「クローズアップ現代」にてコーチングが紹介されます。
 ぜひご覧ください。
 放映日時:2003年8月20日(水)NHK総合19:30〜19:56
 (放送予定は予告なく変更されることがありますのでご了承ください)

31投稿者:■行動させる  投稿日:2003/08/24(日)03:59:19
もう10年も前、アメリカの大学院に留学していたときの話です。大学院の
近くにオフィスを構えていた行動心理学者のセッションを受けました。
彼は当時コーチとは名乗っていませんでしたが、やっていたことはコーチ
そのものでした。オフィスは重厚なビロードのカーテンを窓にあしらい、
背丈の2倍ほどもある書棚が窓のない三方向の壁を覆っていました。
ソファに腰掛けた私に彼はまず聞きました。
「What brought you here?」 (どんな目的で来たの?)
私は答えました。「人のちょっとした表情の変化に影響を受けて思った
ようにコミュニケーションを交わせないことがあります。それを変えたい
んですが。」彼は一言「OK」と言って、しばらく思案するように床を
見つめていました。そして言いました。「君に一つやってほしいことが
あるんだけど、やる?」 「もちろん」 私は答えました。 
彼は真剣に私の目を見据え、もう一度聞きました。
「You really wanna do it?」 (本当にやる?)「もちろん!」
少し大きめの声で私は答えました。 彼はぐっと身を前に乗り出し、
さっきよりも少しゆっくりと、そして低く深い声で、もう一度
問いかけました。「You really, really wanna do it?」 
(本当に、本当に、やる?)私は一度大きく息を吸い込み、そして、
彼の調子に呼応して、少しゆっくりと、しかしはっきりと
「I wanna do it.」 (やりたい。)と答えました。 
32投稿者:ここまでで、  投稿日:2003/08/24(日)04:01:13
彼はコーチとしての役割をほぼ終えていました。クライアントの
コミットメントを高め行動させるというコーチの役割を。
その後、私は彼のオフィスを出て、ウォルマートと呼ばれる、
大型スーパーマーケットに足を運び、30分間で、100人の人ににっこり
笑って、周りが驚くくらい大きな声で「ハ〜イ!!」と言うという課題を
こなしました。東洋人にあまり好意的でない「レッドネック」と呼ばれる
日雇いの白人や、低所得の黒人が客の多勢を占める、テネシー州の平日の
昼間のスーパーで。100人目を終えた瞬間、思わず天井を仰ぎ、満面の
笑みを浮かべたことを今でもよく憶えています。
 クライアントのコミットメントを高め行動させるというコーチの
ミッションに立ち返る時、テネシーで出会った行動心理学者が繰り返した
「really」(本当に)という言葉がしばしば私の頭の中に蘇ります。
株式会社 コーチ・エィ 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ  鈴木 義幸
33投稿者:名捨て人@深夜です  投稿日:2003/09/10(水)00:52:08
Tさんは大阪で弁護士をしています。中小企業の法務や売掛金
の請求、離婚訴訟など、地元の生活に根ざした法律相談がTさん
の主要な業務です。Tさんは、昨年の10月から業務改善をテーマに
コーチングを受け始めました。コーチングを開始して1ヶ月ほどで、
人に話を聞いてもらうことのイメージが大きく変わったといいます。
「30分のコーチング・セッションが終ると、次の行動がはっきり
見えていて、毎回満足感を感じていました。自分もこんなふうに
人の話を聞けるようになりたいと思うようになりました」Tさんは
それまで弁護士としてほとんど依頼人の話を聞いていませんでした。
30分の法律相談のうち最初の5分で話の内容を咀嚼してしまう。
あとの25分は法律的な解釈や答えをずっとTさんが話している。
もちろん、仕事としては問題は無いものの、依頼人の表情を
見ていると、何か釈然としないまま帰っていくような気がしていた
というのです。
34投稿者:名捨て人@深夜です  投稿日:2003/09/10(水)00:55:04
コーチングのできる弁護士を目指して今年の2月からCTP
(コーチ・トレーニング・プログラム)に参加しています。
「大きく変わったことは、依頼人の目的や将来のビジョンを
聞くようになったことだと思います。現状を聞き、答えを出して
いただけの時と比べて依頼人が晴れやかな顔をして帰るように
なりました」事実、Tさんの法律事務所は「話を聞いてくれる
弁護士」として依頼人からの紹介が増え続けています。
「弁護士の仕事は、マイナスを0に戻すこと、コーチの仕事は0から
プラスに持っていくこと。少しづつですが弁護士業務とコーチング
の融合がうまくいき始めています。将来は法的知識をもったコーチ
として、コーチングを行いながら、経営者を法的にも守れるような
仕事をしてみたいと思っているのです」
アメリカでは弁護士がコーチとして活躍する例が急増しています。
もちろん日本でも、Tさんのようなコーチはビジネスオーナーの
心強い味方となるに違いありません。
 株式会社コーチ・トゥエンティワン 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ 桜井一紀
35投稿者:■クオンタムとコーチ  投稿日:2003/09/10(水)01:09:45
クオンタム(量子)は、それを観察する者が「点」のようなもの
だと思うと点に見えて、「波」のように動いているものだと思うと
動いて見えるのだという話を聞いたことがあります。観察者の
思っていることが被観察者に影響します。
 部下を前にして、最初から「あまり期待できない」という視点で
見れば、それは部下に伝わります。「期待できる部下だ」と思えば、
それが伝わります。コーチングにはさまざまなコミュニケーション
スキルがありますが、そのスキルを使う前に、どのような視点を
持って人と向き合うのか、これまではどのようなスタンスで人と
向き合ってきたのか、そのことを問わずに、スキルだけを身に
つけても、とてもコーチングは機能しません。
子供に時々聞いています。
 「どんな目つきや顔つきでお前を見ているかな?」
 「だいたい、笑っているよ」
 「それは、どう?」
 「なかなかいいと思うよ」
 「どうも」
36投稿者:コーチには  投稿日:2003/09/10(水)01:10:30
高度なコミュニケーションスキルが求められます。
同じように、コーチ自身の自己認識の高さも求められます。
コーチングの最中や終わりに、今日のコーチングセッションに
ついて、また、コーチの態度について、クライアントに自由に
フィードバックする機会を設けるコーチは信頼がおけます。

 株式会社コーチ・トゥエンティワン 代表取締役社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ
  伊藤守
37投稿者:■アメリカ・コーチング情報〜  投稿日:2003/09/16(火)13:58:29
「プロフェッショナルコーチとしてのプレゼンスを貫く」
アメリカのコーチたちと仕事をする機会が多いのですが、
その度に、彼らのコーチ的な仕事の進め方の早さと、コーチとして
の能力の高さを感じます。国土の広いアメリカですから、
ちょっと会って話しましょう、というわけにもいきません。
そこで活躍するのが電話会議とメールで、彼らのコーチ的な
コミュニケーションによってほとんどの商談はバーチャルに
(会うことなく)行われます。先日、組織開発のコンサルタント
であり、スモールビジネスのコーチングを専門とするリアドン氏
と会議を行いました。このたび、日本でプログラムを開催する
ことの可能性について話し合いをするために、リアドン氏、
コーチ・トゥエンティワンから2人、通訳1人の4人で電話会議
をしました。事前情報として企画書がメールで届いていました。
会議がオンタイムで始まると、ちょっとしたT−UP(前置き、
挨拶など)の後、彼はこう切り出しました。
38投稿者:「今日は  投稿日:2003/09/16(火)14:04:07
1時間のミーティングの時間を取っていますが、終了時には何を
達成していればいいですか?」。それは典型的なコーチング・
クエスチョンでした。その一言で、会議の目的が話され、焦点が
明らかになると、次は彼からの短いプレゼンテーションとなりました。
「プログラムを提案して欲しいということでしたが、私ができる
ことを知って欲しいのでメールで10の企画を出しました。その中から
目的に合うものを選んでいただきたいのですが、内容に関して質問や
リクエストはありますか?」。そして、話し合いが一区切りする度に
「そちらのことをきちんと理解していたいので、確認します。
つまり、、」と、話された内容を正確に繰り返します。
リアドン氏のアプローチはコーチそのものでした。目標を明確にする、
質問する、選択肢を提供する、聞いたことを復唱する…。これを行って
いるだけなのですが、会議が終わるころには、電話の向こうにいる彼に
対する信頼感がぐんと増していることに気づきました。さて、1時間の
会議が終わった直後にメールが来ました。「焦点が絞られた明快な
ディスカッションでした。私に信頼を寄せてくれたことに感謝します」
と。そのメールは、彼のウェブへリンクするHTMLメールでできて
いました。彼に対する私たちのレセプターが高まったところで、
次の選択肢を提供する--でも見に行くかどうかの選択権はこちらに
ある。彼は常にコーチとしてのプレゼンスを貫いているのです。
 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
 財団法人生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
  平野圭子
39投稿者:■「軸を持つ」  投稿日:2003/09/20(土)01:06:35
本日、私の新しい本が書店に並んでいるはずです。タイトルは
「心を動かすリーダーシップ」。ある会社の経営者を3年半に渡って
ワン・トゥ・ワンでコーチングした記録をストーリー仕立てで
まとめています。私のクライアントはお父様が病気で倒れたのに
伴い、ある日いきなりサラリーマンから、1000人の会社のトップ
になりました。会社は500億の借金があり、いつ潰れてもおかしく
ない状況でした。コーチングを依頼してきた彼は「経営者として
どう振舞うべきなのか分らない。」そう言いました。
初めてのセッションで会社の財務データを見せられたとき、自分
と彼との対話の向こうに1000人の社員の生活があることを思い、
「重さ」を感じました。役に立つコーチングを提供したいと思う
ほど言葉のやり取りがうまくいかず、苛立ちと焦りが募りました。
コーチングを始めて2ヶ月経った頃、自分のコーチである弊社代表
の伊藤に相談しました。彼はしばらく私の話にじっと耳を傾けた後
一言言いました。「君に軸がないんだよ。彼にどうなってほしいか
という軸が。だからぶれるんだよ、君も彼も。」目が覚めるような
一言でした。それ以降のセッションでは、彼がどんなに社員の
やる気のなさを嘆き、メインバンクである銀行の姿勢に文句を
つけようとも、彼に「全てはあなたの責任です。
40投稿者:だから、  投稿日:2003/09/20(土)01:08:31
あなた次第で解決できます。」と言い続けました。その言葉に
「超ど級」の信頼を乗せて。
半年経過した頃クライアントが言いました。ゆっくりとしかし
とても力強い口調で。「何があっても社員を大事にする。そして
社員に元気と勇気を与える。それが経営者として一番大事な仕事
だと思います。」3年半の間に、朝来て足を机に投げ出し小説を
読みふけっていた役員は、次から次へと企画を打ち出すように
なりました。他のセクションの悪口ばかりを言っていた管理職は
進んで情報を共有するようになりました。倒産寸前だった会社は
12億の営業黒字を出すまでに至りました。銀行が支援の停止を
匂わせることもなくなりました。全ては「軸」から始まりました。
コーチの私が「軸」を持ったことが、クライアントが「軸」を持つ
ことにつながり、それは会社と社員が「軸」を持つことに
つながったのです。
 株式会社 コーチ・エィ 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ
  鈴木 義幸
41投稿者:■「コーチとアセスメント」  投稿日:2003/09/28(日)05:06:13
アセスメントは効果的なツールです。アセスメントの種類は
多岐にわたっており、自分の強みの領域を知り、未来へ向けての
テーマを選び、方向性を決めるツールとして活用することが
できます。しかし実際には、私たちはあまりアセスメントを
使いたがらない傾向があります。これには次の三つの理由が
あります。これらを解消することでアセスメントを有効活用する
ことができます。
 1)スコアが低いと、悪く考えてしまう
 2)査定や評価は時間の浪費で面倒なだけだと考えてしまう
 3)結果をどのように解釈したらよいのか、また、収集した
   情報をどのように活用したらよいのかわからない
まず、アセスメントは実はそれ単体ではあまり効果がないという
ことを知っておく必要があります。たとえば人間ドックの結果も
それだけが郵送されて来たとしても、戸惑ってしまうだけで、特に
行動に変化が起こるわけではありません。しかし、結果について
医師と話す機会があれば、生活習慣をはじめ、何をしたらいいかが
はっきりするでしょう。どんなアセスメントにも同じことが言えます。
アセスメントの選択やその結果についてコーチングを受けることは、
「解釈の幅」を広げ、さらに焦点をあてるべき強みの領域とは
どこなのかを知る機会をもたらします。
42投稿者:また、  投稿日:2003/09/28(日)05:06:32
アセスメントはその設計の段階で、一つのモデルを
想定しています。そのモデルを基準に自分の位置を見つけるために
アセスメントは使われます。ただしアセスメントモデルは
あくまでも「仮説」であり、自分をアセスメントモデルと比較して
優劣を決めることは意味がありません。アセスメントはコミュニ
ケーションツールであり、コーチングツールであるにすぎません。
アセスメントを使うことで、違う視点で物事を捉えることができます。
アセスメントは単体ではあまり機能しません。コーチングとセットで
使うことでより効果的なものになるでしょう。
 株式会社コーチ・トゥエンティワン 代表取締役社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ 伊藤守
43投稿者:■「マネジメントに活かすタイプ分け」  投稿日:2003/10/03(金)19:04:11
Sさんは、外資系の大手コンサルティングファームで、
スタッフの教育研修を担当しています。Sさんは部下との
コミュニケーションに役立てようとCTPに参加しました。
Sさんが最初に興味をもったのは「タイプ分け」でした。Sさんは
ほとんどの部下とはうまくいっていたのですが、一人だけが
気がかりな部下がいました。「それまでの私は、どの部下に対しても
仕事を指示するときに一から十まで手順を全部説明するように
していました。そのやり方に何の疑問も感じていなかったのですが、
それはアナライザーの特徴で、誰にでもそのやり方がいいわけでは
ないことを知りました。私としては、仕事の手順を丁寧に説明
しているつもりなのにその部下はだんだんいらいらしてくるようで
いつもやりにくいと思っていました。一緒にプロジェクトを
組んでいても、私はこんなに忙しいのに何でこの人は暇そうに
しているのだろう、と思うことがよくありました」
「タイプ分け」を通してその部下がコントローラー的な要素が
強いことを知ったSさんは、少しずつタイプに合わせて
コミュニケーションを変えていったのです。
44投稿者:「まず  投稿日:2003/10/03(金)19:06:46
最初はプロジェクトの手順を決めるところから参加して
もらいました。そうすると、たくさんのアイデアを持っているし、
私が思っていた以上に能力もあるんです。今までは、部下が
できることを私がやってしまっていたんだと思いました。次には
ミーティングも持たずに、これをいつまでにやって欲しいとだけ
リクエストするようにしてみました。すると私が言った期限よりも
早く出てくるんです。早いねと言うと今までは言われたスケジュール
通りにやっていたから暇だったと言われてしまいました。」
その後、2,3ヶ月の内に、Sさんはそれまでやっていた
ほとんどの仕事を部下に任せるようになりました。Sさんは今、
かねてからやりたいと思っていた、グローバルなスタッフ
トレーニングの戦略立案とプロデュースの仕事に携わっています。
「タイプ分け」は相手とのコミュニケーションを発展させ
パフォーマンスを上げるための糸口を見つける強力なツールです。
 株式会社コーチ・トゥエンティワン 取締役副社長
 国際コーチ連盟マスター認定コーチ 桜井一紀
45投稿者:■「海外コーチング事情」  投稿日:2003/10/10(金)21:53:35
〜海外コーチに学ぶスピーキング・スキル〜
海外で活躍するコーチをスピーカーとして招待し、コーチ・
トレーニング・プログラム(CTP)の受講者に対して電話会議を
使った「ゲスト・コーチ・シリーズ」を始めて3年が経ちます。
電話会議システムというのは便利なもので、毎回40人の参加者と
海外からのコーチと通訳を交えて、1時間15分のスペシャルプログラム
を行っています。日本にいながら、海外のトップコーチの講義を
受けることができるというコーチングの「国内留学」とも
言えるでしょう。今まで行った約30回の「ゲスト・コーチ・
シリーズ」に参加する中で、毎回印象に残るのは、各コーチ
たちの高いスピーキング・スキルです。1時間15分(通訳を
入れるため賞味40分ほど)のほとんどの時間をプレゼンテーション
に使い、途中で質疑応答も入れますが通訳というハンデが
あるにせよ、ほぼ時間通りに終了します。ハンドアウト(配布物)
も毎回用意されており、手元に補足資料を置きながらじっと
話を聞いているだけでも飽きることはありません。これは、
彼らが「クラスリーダー」(電話会議システムを使ったクラスの
運営)を長年に渡って行ってきた努力の賜物と感心するばかりです。
46投稿者:先日、  投稿日:2003/10/10(金)21:55:13
リーダーシップを専門とするトレイシー・スティーブンズ氏を
迎えて、コーチングとリーダーシップに関するクラスが
行われました。その中で、次の質問が参加者から投げかけられ
ました。「リーダーには『聞く』スキルが大事だということ
ですが、特に何に気をつければいいですか?」。
スティーブンズ氏は、こう答えました。「リーダーはとかく
しゃべりがち。そのとき、ぜひこのアクロニム(頭字語)を
使ってみてください。”WAIT= Why Am I Talking" 話す前に
ちょっと間を置いて、『今話すべきか・・・』と考えてください。」
待つという意味の「WAIT」とひっかけたうまい表現だと
思いました。特別なことでもないのですが、この一言が残っただけで、
すぐに使えるツールを手に入れたように思います。実際日頃仕事
する中で何回か思い出します。
 国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチ
 財団法人生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ
  平野圭子
47投稿者:「対話を先延ばししない」  投稿日:2003/10/18(土)01:33:54
先日ある石油元売会社傘下のサービスステーション(SS)の
店長さんたちにコーチング研修をする機会がありました。
店長さんの一人に、油外商品(オイル交換や、洗車)において
全国トップ、毎月平均で他店の2倍の売上を上げている方がいました。
研修の途中でこのことを知り、その店長さんに前に出てきていただき、
どのようにスタッフを育成しているのかヒアリングしました。
他の店長さんのほとんどが40代の中、彼は26歳です。
髪は茶色に染め、スーツを着てはいましたが、いかにもたまに
着ましたという感じで、あまり体にフィットしていません。
足には白い靴下を履いています。どこにでもいそうな今時の
若者です。その彼に質問をしました。
「業績を上げるために一番大事なことは何ですか?」
彼は間髪入れずに答えました。
「コミュニケーションと雰囲気です。」
正直驚きました。売上トップの店長とはいえ、茶髪で
白靴下の若者がそのような言葉を返してくるとは全く予想
していませんでした。一瞬間をおいて、彼に再び質問をしました。
「雰囲気を良くするためにやっていること教えてもらえますか?」
彼は答えました。
48投稿者:彼は答えました。  投稿日:2003/10/18(土)01:34:12
「とにかく一歩離れてスタッフの表情をよく見ています。
ほんのちょっとでも、何かいつもと違うなと感じると、すぐに
そのスタッフのところに行きます。『なんかあった?』と
聞くときもあれば、『悩んでるだろ。』ってストレートに
言っちゃうときもあります。いずれにしても、気になることは
先延ばししない。その場でなんとかするって決めてます。」
あまりに自信に満ち溢れた言い回しに、私も他の店長さんたちも
圧倒されました。人を動かすことができる人は、決して「対話」を
先延ばしにしない。いつでも向かいあって、自分が相手に対して
思っていることを伝える準備がある。それは年かさが増したから
できるというものではなく、「やると決めた人」がやるんだと
いうことを実感しました。そう言えば、先日のサッカー日本代表の
ルーマニア戦でも、キャプテンを務めた中田英寿選手が、自分より
年上の選手を大きな声で叱咤していました。試合の次の日の新聞に
載っていた彼のコメント。
「今言っておかないと後で大きな問題になりますから。」
彼も26歳です。
株式会社 コーチ・エィ 取締役副社長
国際コーチ連盟マスター認定コーチ 鈴木 義幸
49投稿者:部下のモチベーションを上げるための7カ条  投稿日:2003/10/18(土)01:38:30
職場を生産的な場所とするのがリーダーの仕事です。
そのために部下のモチベーションを上げることは
リーダー必須の条件です。
1. リーダーの登場が一日を決める
会社に着くなり、リーダーが不機嫌で疲れた顔や態度で
いたらどうでしょう?部下のモチベーションはリーダーの
朝の一瞬で決まります。
2. 部下に何を求めているかを伝えている
あなたが要望を伝えたつもりでも相手が受け取っていない
可能性があります。特に変更があったらきちんと情報共有すること。
それがないと部下は混乱します。
3. 好ましくないことこそきちんと伝える
よいことを伝えるのは当然のこと。同時に失敗に対する
フィードバックも重要です。起こした問題について何の言及も
ないのはモーチベーションを大きく下げます。
4. やる気を出すシンプルな言葉を使う
成功の秘訣は周囲の人に好意を持ち感謝し適切なメッセージを
伝えること。「お願いします」「ありがとう」「よくやった」
など部下のやる気を引き出す短い力強いシンプルな言葉を
使いましょう。
50投稿者:部下のモチベーションを上げるための7カ条  投稿日:2003/10/18(土)01:40:09
5. 環境を作る
「部下をどうやる気にさせるか?」ではなく、「一人一人が
ゴールや行動に対するやる気をアップできる環境をどう作ったら
よいか?」がリーダーの考えることです。
6. インタラクティブな時間を作る
モチベーション向上は上司と持つポジティブでインタラクティブな
時間数で決定します。最低でも年に4回パフォーマンスアップ・
ミーティングを設定しましょう。
7. 部下の成長に焦点を当てる
人は仕事における成長を望んでいます。部下が求めている変化
について話すこと。何がやる気を引き起こすのか?どんなキャリアを
描いているのかなどを聞き、それに合ったサポートをしましょう。

今までやったことのない項目を選んでさっそく実行してみましょう。
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