コーチングの勉強
1投稿者:まりや  投稿日:2003/03/09(日)23:09:31
コーチへの道
183投稿者:『選ぶ』  投稿日:2004/07/05(月)01:34:38
先週行われたゴルフのマスターズ・トーナメントで、
フィル・ミケルソンがメジャー初優勝を飾りました。
ミケルソンは米プロゴルフツアーで22回も優勝しています。
ところが、メジャー(最も権威のある4つの大会、マスターズ、
全米オープン、全英オープン、全米プロ選手権)では46戦して
2位が3回、3位が5回。マスターズではここ3年連続3位で、
無冠の帝王と呼ばれていました。最終日は6アンダーの首位で
スタートしたのですが、3番で1メートルの短いパーパットを
外してボギー。6番もボギーで通算4アンダーとなりここで
首位から陥落。誰しも「またか…」と思ったはずです。
ところが、今年は違いました。私は、生中継を見る機会に
めぐまれたのですが、プレーをしているミケルソンの表情が、
なんともうれしそうなのです。それは逆転されてからも
変わりませんでした。もちろん緊張はしているでしょうし、
プレッシャーもかかっていて当然だと思います。しかし、ピンチに
なっても笑顔が絶えず、なんともいい表情なのです。ミケルソンは
今年に入ってからゴルフに対する考え方が変わったといいます。
そのきっかけは、『オールドルーキー』という映画を見たことでした。
184投稿者:『選ぶ』  投稿日:2004/07/05(月)01:36:25
高校教師が大リーグに挑戦し35歳で史上最年長のルーキーとして
デビューを果たすというストーリーです。その映画のワンシーンに、
「野球がやれることだけで幸せだ」というフレーズがあるのですが、
ミケルソンはその映画を見終わった後、涙が止まらなくて席を
しばらくの間立てなかったといいます。ミケルソンは、ラストの
7ホールでバーディを5つとるという驚異的な追い上げを見せました。
最終ホールでは、難しい3メートルのバーディーパットを沈めて、
見事な逆転優勝を果たしました。最もプレッシャーがかかるその
パットに向かう瞬間でさえも、ミケルソンの表情は楽しそうで、
喜びに満ちていました。優勝インタビューで、ミケルソンは次の
ように話していました。「皆さんは、レジャーとして時々ゴルフを
する。私は大好きなゴルフを、しかも仕事として毎日プレーする
ことができる。今の私はゴルフをプレーしているだけで本当に
幸せなのです。」きっと、ミケルソンは、自分がプロゴルファー
であることをもう一度選びなおしたのだと思います。早朝のテレビ
に写っているミケルソンを見ていて私は少しめがしらが
熱くなるのを感じていました。
185投稿者:NLP神経言語プログラム  投稿日:2004/07/05(月)12:00:10
NLPとは、Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)
の略です。NLPは非常に優秀な分野の違う3人のセラピストの療法を
研究してモデル化した心理学と言語学をもとに体系化した人間の
コミュニケーションに関する学問です。人間は「神経」五感
(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)と、「言語/非言語」による
脳での意味付けによって、世界を認識したり、体験を記憶したり
しています。神経と言語によって人間の行動は「プログラミング」
されています。そしてプログラミングのとおりに反応し、行動
していると言われます。(例えば、ある音楽を聴くといつも
泣けてしまう。お袋の味を食べると一瞬にして子供の頃の記憶が
よみがえってくる。家族の写真を見るとやる気が出る。
イライラすると煙草を吸ってしまう。など・・・。)NLPでは
そのプログラミングの構造を科学的なアプローチも交えて学問的に
明らかにし、さらにそれらを本人が望む形に組み立てなおすことを
可能にする実践的な方法を開発してきました。NLPは人間の
無意識の心に働きかけ、その人の内に潜む能力を引き出し、今まで
とは異なる新しい生き方をする手助けをしてくれます。
NLPによって、他人から教えられるのではなく、自分自身の
求めている人生(エクセレントライフ)を見つけることができ、
また現状から自分の求める状態へ到達するため、
186投稿者:『斜めににらむ』  投稿日:2004/07/08(木)01:55:55
リーダーとしての自分の「外見」を意識的にコントロールし、
リーダーシップを発揮するために追い風となるような周囲からの
「見られ方」を獲得することを「プレゼンス・マネジメント」
と言います。フラット化する組織が増え、リーダーが一人一人の
メンバーとひざを突き合わせる時間が少なくなるにつれ、
リーダーのメンバーに対する「ぱっと見」の印象はその重要性を
増しています。3ヶ月前、ある大手企業の部長さんの
エグゼクティブコーチングをスタートさせました。
「どのようなテーマがありますか?」とお聞きすると、
「部下がもっと提案や意見を自由に言い合えるような部に
していきたいんですよね。」と答えられました。その部長さんは
決して人の話を聞かないタイプではないのですが、人を見るときに
下から斜め上を突き上げるように視線を送ってしまう。これは部下は
話しにくいだろうと思って、その部長さんに聞いてみました。
187投稿者:『斜めににらむ』  投稿日:2004/07/08(木)01:56:54
「ご自分が人を斜めににらんでいらっしゃることに、気づいて
いらっしゃいますか?」少し照れたような笑いを浮かべて
部長さんは言いました。「ええ気づいてますよ。これじゃあ
部下は話しにくいですよね。でも長年この顔でやってきましたから。
わかってはいるんだけど、なかなか変えられないんですよ。」
間髪入れずに部長さんに伝えました。「変えなくていいんですよ、
全然。」部長さんはきょとんとした顔になりました。
「変えなくていいんですか?」「ええ、変えなくていいです。
変えようと思うとつらいじゃないですか。部長が言うように
長年そうしてきたわけだし。そう簡単には変わらないですよ。
ただね、ひとつお願いがあるんです。この一週間、すごく
『かっこよく』にらんでほしいんです。歌舞伎役者がきめを
作るような感じで、かっこよく。ばしっと。」部長さんは
なにがなんだかわからないような顔をしていましたが、
とりあえず「わかりました。」といってオフィスへと帰って
いきました。さてそれから3ヶ月。先だって部長の部下の方に
お会いする機会がありました。彼は喜色満面で話してくれました。
188投稿者:『斜めににらむ』  投稿日:2004/07/08(木)01:57:15
「鈴木さん、うちの部長本当に変わりましたよ。すっごく話しかけ
やすくなりました。コーチングの成果ですね!」思わず心の中で
ガッツポーズをしてしまいました。いつもいつもこううまくいく
わけではありませんが、今回は「すごく」うまくいきました。
何故か。部長はいつも「無意識に」部下を斜めににらんでいた
わけです。それを「もっとかっこよく」とリクエストすることで、
「意識的に」にらみを効かせることができるようになりました。
それによって、今まではコントロールのきかなかったにらみが、
コントロールできるものになったわけです。結果として彼は人を
斜めににらむことをやめるという選択肢も選ぶことができる
ようになりました。「優しい表情をしてください」などと
言っていたら、表情をコントロールできないという気持ちが
より強くなって、表情を変えるということを諦めてしまっていた
かもしれません。表情をあまり変えない人にとって表情を変える
というのはそう簡単なことではありませんから。今行っている
ことを止めさせるのではなく、もっと「うまく」やってもらう
ことによって、クライアントがその行動を自分でコントロール
することができるようにするというのもあるわけですね。
189投稿者:『コーチとして認定されるには』  投稿日:2004/07/13(火)01:39:57
最近、コーチを雇う人が次第に増えてきました。その際、
どういう基準でコーチを選択したらいいのか、教えてほしいと
リクエストされます。
国際コーチ連盟(ICF)では次のように謳っています。

 「コーチを雇う際には、次の3つを確認し、
          いずれかに該当する人を選ぶこと。」

  1.ICFの認定コーチであること
  2.ICFの認定コーチを取得するための勉強をしていること
(ICFから認定されているコーチ育成プログラムで学んでいること)
  3.このコーチ自らが、
    ICFの認定コーチからのコーチングを受けていること

現在ヨーロッパでは、コーポレートコーチ(会社に入って
コーチとしてのサービスを提供する)の条件として、
ICFの認定を持っていることがあげられます。
ICFのコーチ認定制度は以下の通りであり、厳しい審査を通過
した人が認定コーチとして認められています。ここで、
あらためて、内容をご紹介したいと思います。
190投稿者:『コーチとして認定されるには』  投稿日:2004/07/13(火)01:40:37
▼プロフェッショナル認定コーチの条件
 −ICFの定める「コーチング」の定義、コア・コンピタンシー、
  倫理規定に関する同意書に同意する
 −コーチ・トレーニングを200時間受講していること。
 −750時間のコーチング・セッションに関する書類を提出する
  (うち無料セッションは75時間以内に限る)
 −5人のコーチング・クライアントからの推薦状
 −2人のICF認定コーチ(PCCまたはMCC)による、
  コーチングスキル・経験などに関する証明書を提出する
 −現在コーチとして活動していることを証明するもの3種提出する
 −ICFの認定コーチ・トレーニング・プログラムの
  プログラム修了証を提出する
191投稿者:『コーチとして認定されるには』  投稿日:2004/07/13(火)01:41:01
▼マスター認定コーチの条件
 −ICFの定める「コーチング」の定義、コア・コンピタンシー、
  倫理規定に関する同意書に同意する
 −コーチ・トレーニングを200時間受講していること
 −2500時間のコーチング・セッションに関する書類を提出する
  (うち無料セッションは250時間以内に限る)
 −10人のコーチング・クライアントからの推薦状
 −3人のICF認定コーチ(PCCまたはMCC)による、
  コーチングスキル・経験などに関する証明書を提出する
 −現在コーチとして活動していることを証明するもの3種提出する
 −コーチ業界に貢献していることを示す証明
  (本の出版、ICF・日本コーチ協会の活動、ボランティア活動ほか)
 −ICFの認定コーチ・トレーニング・プログラムの
  プログラム修了証を提出する

 ※なお、この条件は、ICFが定める
  認定コーチトレーニングプログラム(ACTP)修了者が
  対象となっており、それ以外の修了者については、
  別の申請条件があります。
192投稿者:『コーチとして認定されるには』  投稿日:2004/07/13(火)01:43:25
認定を取得するには、国際コーチ連盟に申請することが必要です。
なお、日本語にての申請は、日本コーチ協会にて、翻訳の代行
サービスを行っています。コーチの認定資格を持っている人は、
2つのことが証明されるといえるでしょう。

 1:コーチングに特化した教育を受けていること
 2:実際にコーチングの実績を持っていること

特に、2に関しては、プロフェッショナル認定コーチは750時間、
マスター認定コーチは2500時間のコーチングをしている証明
になります。コーチングを勉強している方は、ぜひ、この認定取得を
目指していただきたいと思います。

国際コーチ連盟 認定について
http://rd.coach.co.jp/cgi-bin/rd.cgi?m=040104063001030

日本コーチ協会 認定取得翻訳代行サービスについて
  http://rd.coach.co.jp/cgi-bin/rd.cgi?m=040104063001040
193投稿者:『コミュニケーションする気を起こさせる』  投稿日:2004/07/15(木)02:12:12
多くのマネージャーは、自分の考えていることや会社の方針を
いかにうまく部下に伝えることができるか、または、彼らを
どうしたら説得でいるかに腐心しています。しかし、組織内の
コミュニケーションは、部下にコミュニケーションする気を
起こさせるところからスタートします。マネージャーを経験
したことのある人なら誰でも思い当たると思いますが、
チームにおける一番の問題は、部下が黙ってしまうことにあります。
会議の席上や普段の会話でも、気がつくと話しているのはいつも
限られた者でありそれ以外の部下は黙っていることが多いものです。
賛成なのか反対なのか、それすらも意思表示がありません。
彼らはいくつかの理由があって、自分から発言しなくなりました。
ひとつは、話す内容を整理したり、言葉を選んでいるうちに
タイミングを逸してしまう。もうひとつは、発言することそのもの
を止めてしまっているケース。最初からに話すことをやめている
ケースと、条件によって話さないケースが見られます。
194投稿者:『コミュニケーションする気を起こさせる』  投稿日:2004/07/15(木)02:12:42
いずれにしても彼らは、黙っていながらも、頭では話したほうが
いいと思っています。しかし、頭でわかっていても、言葉が出ない。
身体がついていかないのです。
そういうときに、「はっきり言わないとわからない」とか
「コミュニケーションをとらないと」などと言って部下を
詰めても始まりません。今、チームにとっては、部下が
自分からコミュニケーションしようとする気にさせることが
求められています。それはすなわち、チームの活性化、
チームの行動力に直結するからです。では、どうしたら部下は
自分からコミュニケーションをしようという気になるのでしょうか?
彼らが自分から口を開き、提案や要望、質問を始める。そのためには
どんな環境を用意することができるのでしょうか?
このことについて、ぜひ考えてみてください。または、このことを
テーマにチームのメンバーと話してみてください。
195投稿者:『優秀なコーチとは』  投稿日:2004/07/22(木)09:49:20
先週行われたゴルフの全英オープンでタイガー・ウッズは9位に
終わりました。タイガー・ウッズはこれで2002年の全米オープン
に勝って以来、9大会連続でメジャートーナメントの優勝から
見はなされています。タイガー・ウッズは1997年のマスターズ
優勝以来、メジャータイトルを8回もとるなど、ゴルフ界の数々の
記録を塗り替えてきました。まさにゴルフの天才です。
そのタイガー・ウッズをコーチとして支えたのが、ブッチ・ハーモン
でした。タイガー・ウッズが2000年から2001年にかけて
メジャー4連勝をしたときに、たまたまブッチ・ハーモンが
テレビのインタビューに答えているのを見かけました。「いまや、
世界一の技術を持っっているタイガー・ウッズに対して、これ以上
コーチをすることなんてあるのですか?」というインタビュアーの
質問に対して、「私はタイガーにゴルフをティーチングしている
のではない、コーチング、つまりタイガーの力を引き出しているのだ」
という意味のことを言っていたのを良く覚えています。ブッチ・ハーモンは
1997年から2002年にかけてタイガー・ウッズのコーチを
していました。そして、この6年の間にタイガー・ウッズは8回の
メジャータイトルを取っています。しかし、タイガー・ウッズは
2002年の夏、どのような事情があったかは定かではありませんが、
突然、ブッチ・ハーモンを解雇してしまいました。
196投稿者:『優秀なコーチとは』  投稿日:2004/07/22(木)09:55:39
つまり、それ以来、タイガー・ウッズはメジャータイトルから
遠ざかっていることになるのです。今や、コーチをつけていない
プロゴルファーはいないでしょう。おそらくタイガー・ウッズも
別のコーチをつけているのだと思います。しかし、コーチはただ
つければいいのではなく、優秀なコーチをつけることが大切なのです。
スポーツでもビジネスでも、優秀なコーチとは、結果を出すコーチです。
全英オープンの直前に行われた全米オープンでも、タイガー・ウッズは
ショットが安定せずに早々と優勝争いから姿を消しました。
ヨーロッパ向けのテレビ中継で解説を勤めていたブッチ・ハーモンは
タイガー・ウッズのスイングについて「何を考えてスイングを
しているのかわからない」などとかなりの酷評をしたようです。
それを伝え聞いたタイガー・ウッズは、「友達なら直接言うべきだ」
と反論してギクシャクしているというようなことが報道されました。
しかし、全英オープンで再会した二人は、お互いに和解し、
もしかしたらタイガー・ウッズは今後ブッチ・ハーモンのコーチを
再び受けるかもしれないという噂が流れています。全盛期の
タイガー・ウッズは、あまりに強すぎて好きではありませんでした。
しかし、この調子でスイングが乱れっぱなしでは面白くない。また
あのスーパーショットが見てみたい。ぶっちぎりの優勝を見てみたい。
ぜひ、ブッチ・ハーモンのコーチ復活を実現してほしいと思っています。
197投稿者:『答えが得られない究極の質問』  投稿日:2004/07/29(木)01:22:29
国土の広いアメリカでは、電話会議がよく使われます。
電話会議を使ったコーチングは「グループコーチング」と
呼ばれており、ワン・オン・ワン(1対1)のコーチングと
同じくらい盛んに行われています。さて、私は現在、6人の
メンバーとともにアメリカのグループコーチングを受けています。
そのコーチは、バイロン・アースデール氏。電話会議における
効果的なリーダーシップの発揮とコミュニケーションスキルの
向上を専門としています。今日は、グループコーチングでの
コーチからの質問について話題が集中しました。最初にバイロンは
こう質問しました。「参加者が自由に質問したり、発言できるように
するには、コーチとして何に気をつければいいでしょうか?」
Aさん「誰かが発言したらそれをまず承認する」
Bさん「その前に、冗談を言ったりして気楽な雰囲気を作る」
Cさん「あなたの体験をぜひ聞かせてくださいと伝える」
そして、バイロンは次のように言いました。

私は以前、「何か質問がありますか?(Any questions?)」
と聞いていました。しかし、これが非常に愚劣な質問だということに
気づくのに、数年かかったのです。
198投稿者:名捨て人  投稿日:2004/07/29(木)01:24:21
「何か質問はありますか?」と聞くとたいていシーンとなってしまう。
なぜだろう、と思っていたのですが、実はこれは、人から質問を
引き出すようでいて、実は『質問はあるかないか』、イエスか、
ノーか、という選択を迫っているだけだったんです。だから、
こういう質問をするようにしたんですよ。「今学んだことを、
コーチとしてすぐに実践する中で、何か障害となるものがあると
したら何ですか?」するとみんな考えるんですよ。一生懸命。
逆にね、僕はこれ以上質問して欲しくないときに「何か質問
ありますか」と聞くんだよ。あはは。

私も、よくグループコーチングの中で、誰も発言しなくて苦心する
ことがあるのですが、その時に必ずしているのが「何か質問は
ありますか?」というものです。コーチングには、発想を促す
オープン・クエスチョンと、イエス/ノーを聞くクローズド・
クエスチョンがあることは知っていますが、まさか「質問は
ありますか」という究極のクローズド・クエスチョンをしているとは
私も気づきませんでした。次回からは、「何か質問はありませんか?」
にとって代わる質問を10個ほど用意してグループコーチングに
挑みたいと思っています。
199投稿者:『イメージの力』  投稿日:2004/08/09(月)23:58:27
先日『自己治癒力を高める』(川村則行著、ブルーバックス刊)
という本を読みました。お医者さんの書いた本です。
その中に、脳腫瘍を患った10代の少年の話が出てきます。
彼は腫瘍を敵にみたて、毎日戦闘機で攻撃しました。
イメージの中で。そうしたところある日その腫瘍がすっかり
消えてしまったというのです。本の中では、少年が一人で
イメージしたように書いてありましたが、実は彼にはドクターが
ついていて、一緒にイメージを創り上げていったそうです。
この話に詳しい心理学の先生から聞きました。早速自分も
試してみました。一人のスタッフに協力してもらい、わきに
できていた直径1センチぐらいの脂肪の塊を戦闘機で攻撃する
ところをイメージしました。「バババッッ!!!」一度
イメージを創り上げた後は、自分ひとりで、朝も昼も夜も、
会社にいても、家にいても、電車に乗っていても、気が付けば
「バババッッ!!!」すると、なんと、なんと、なんと、
わずか2日でその脂肪の塊はすっかり消えてしまったのです!
他のスタッフからは「そんなことあるわけないでしょ!」
と狼少年扱いされていますが、気をよくした私は、それ以来、
いろんなものを攻撃しています。お腹の脂肪、肩のこり、足のむくみ。
朝起きた時の目のはれまで。気が付くと戦闘機に乗っています。
200投稿者: 投稿日:
201投稿者:『イメージの力』  投稿日:2004/08/10(火)00:03:01
「パリコレ」に出るようなスーパーモデルは、ショーが近づくと
イメージの力で体型を整えるといわれています。
長嶋さんは現役時代、後楽園入りする前に、
田園調布の自宅で対戦投手のボールを打つところを
何度も何度もイメージしたそうです。スピードスケートの
清水選手は、長野五輪で滑走前に、自分が金メダルを取った
ところを想像して思わず涙がこぼれたとのことです。
要するにイメージした通りに体は反応し、動くようです。
一人でもできるのでしょうが、コーチがついた方がイメージを
創るのはずっと楽ですね。経験からそう思います。
アテネ五輪も近づいていることですし、誰かにサポートしてもらって
「イメージの力」を試してみてはどうでしょうか?
202投稿者:『プロのコーチ』  投稿日:2004/08/19(木)23:52:44
コーチをつけるとき、どんなコーチを選んだらよいかという
質問を受けることがよくあります。いくつかの条件が
考えられますが、まず第一に、コーチ自身がコーチを
つけていること。そしてもうひとつは、コーチとしての
経験といえると思います。ここで「経験」と言うのは、
単に年数としての経験ではなく、どのような人たちを対象に
コーチをしてきたかということも、実は大切なポイントです。
これまで多くのコーチに出会いました。やはり、力のある
コーチは、コーチとしての経験が豊富です。そして、さまざまな
レベルの人たちにコーチしてきたという実績をもっています。
コーチングは、その対象となるクライアントがビジネス上で
どのような領域にあるかによっておよそ次の4つのレベルに
分けることができます。

レベル1 パーソナル
レベル2 マネージャー
レベル3 ジュニアエグゼクティブ
レベル4 シニアエグゼクティブ
203投稿者:『プロのコーチ』  投稿日:2004/08/20(金)00:41:46
マネージャーに対するコーチングと、シニアエグゼクティブに
対するコーチングとでは、コーチングの内容に違いがあります。
テーマや取り扱う内容が違うといったことはではなく、
実はコーチングのスタイルそのものがまったく異なるのです。
どのレベルのクライアントに対しても同じスタイルでコーチング
をしていては、すべてのクライアントの成功に貢献できるわけでは
ないということです。どんなレベルのクライアントに対しても貢献
できるようになるには、さまざまなレベルのクライアントをコーチ
する経験を積み重ねていくことが必要です。そうして初めてコーチ
としての成長があるわけです。プロのコーチは、常にクライアント
を持ち、クライアントの成功に貢献しています。また、それを
通して、日々コーチとしての研鑽を積んでいます。プロのコーチは
コーチングを極めようとしているのです。学習を通して、そして、
日々のコーチングを通して。
204投稿者:『プロのコーチ』  投稿日:2004/08/20(金)00:43:24
プロのコーチとして、何よりも大切なことは、コーチ自身が
コーチングから刺激を受け、コーチングの価値を実体験として
もっていること。そしてクライアントが本当に成果を生み出して
いるかということを含め、自分のコーチングに対するフィード
バックを真摯に受け止めることだと思います。
今、私には、ローイング(ボート)の元オリンピックの強化選手を
コーチしていたコーチがついています。長きにわたるスポーツ
コーチの経験を経て、彼は現在、特にファイナンス関係の
エグゼクティブを対象にコーチをしています。
彼は私によく言います。「君の金メダルを取ろう」。彼と
話していると、彼からコーチとして誇り、そして、強いプロ意識
を感じます。
205投稿者:NLP  投稿日:2004/08/21(土)17:49:24
NLPは心理学的な理論でコーチングのスキルの多くは
もともとNLPで使われている手法からとり入れられたものです。
最近ではNLPコーチングなどとNLPとコーチングをミックスした
コーチングと行っている団体や個人の方も複数存在しているようです。
またコーチングのためのNLP講座なども多数開かれているようです。
実際私がNLPを学ぶ時の同級生にもコーチの方がいらっしゃいました。
さてNLPは奥が深く、一言で言い表すのは難しいのですが
コーチングをする際に、コーチングスキルの理論的根拠を得る
ことができ様々なタイプのクライアントの方とラポールを築いたり、
気づきを得やすいような質問ができるようになるのではないかと思います。
また、NLPは上記のような基本的な、思考の構造や言葉のモデルなどを
もととして、トラウマやPTSD、恐怖症などの治療にも用いられている
流れが系統だったスキルもあります。(コーチングと共通するような
目標の明確化や、恐怖症の治療など…)またそれが1時間などの
短時間で行えることも特徴と言われています。コーチングと同様に
NLPは、人それぞれ感じ方(現実の認識の仕方)が違うという
基本原則がありますが、その方の認識の仕方を鋭敏に感じて
柔軟に対応することで、カリスマといわれるセラピストでなくても、
その体系だった流れにそって恐怖症などを扱うことができると
いわれています。
206投稿者:NLP  投稿日:2004/08/21(土)18:24:28
目線の他にもNLPでは相手の言葉以外の様々な変化に
敏感になるようにと訓練します。
相手が好きなもの嫌いなものどちらを想像しているのかを、
見た目(顔色や筋肉の緊張など)だけとか、その相手の声だけで
見極めるような練習もします。
そして、自分の価値判断が入っているかどうかなど、言葉にも
敏感になることで、より相手と深いコミュニケーションが
可能になってくるのかなと思っています。
そしてそのように、相手を敏感に観察(キャリブレーション)
できるようになってこそ、効果的な一連のプログラム
(恐怖症を治すとかやめたくてもやめられないものをやめるなど…)
を、成功させるかにかかってくるのでしょう。
NLPの言葉の分類(メタ・プログラム)の中で、
全体とパーツをどちらを大切にする人かを見極めることを
したりする分野があります。
(他にはものごとに対して前向きか、後ろ向きかなど…)
207投稿者:『100%味方になる』  投稿日:2004/08/26(木)00:20:03
オリンピックも残すところあとわずかとなりました。今年の
オリンピックは、柔道、水泳、体操の男子団体、女子マラソン
など、近年にない日本選手の活躍もあり、私も何度か深夜まで
テレビに釘付けになっています。今回のオリンピックで、
日本選手の活躍や成績という興味以外で最も人目を引いているのが
アニマル浜口さん。ご存知の通り女子レスリングの浜口京子さんの
お父さんです。アテネに出発するときの成田空港での派手な
パフォーマンスをはじめ、しばしばその人目かまわぬ大仰な
応援振りが報道されています。特に23日に行われた準々決勝の
応援は一段とパワーアップしているように見えました。観覧席から
身を乗り出し、絶叫するアニマル浜口さんを会場の係員が下から
制止している姿が国際映像で繰り返し放映されていました。
「京子ー!」「気合だー!」
やりすぎ。父親のくせに出すぎだ。見ていられない。というような
声もききます。一年生になる私の娘も、子どもながらにも恥ずかしい
ようで、こんなお父さん嫌だと言っていました。しかし、ここまで
徹底的にやられると、これはこれですごいことだなと思うのです。
自分がまわりからどう思われるかとか、どう見られるかという気持ち
を脇におかなければこれだけの応援をすることはできないと思うのです。
208投稿者:『100%味方になる』  投稿日:2004/08/26(木)00:20:54
「相手の100%味方になる」

これは、コーチングの基本原則のひとつです。
好き、嫌いは別として、アニマル浜口さんの応援は
「100%味方になる」ことをまさに体現しているように思うのです。
絶叫はしないまでも、もしコーチがこのような迫力で
クライアントに対して応援の気持ちを伝えることができたら、
クライアントはそれだけで、ゴールに向けて動き出すに違いありません。
209投稿者:海外コーチング事情『電話で海外留学』  投稿日:2004/09/01(水)23:58:45
1997年に、コーチ・トゥエンティワンが最初のコーチ・
トレーニング・プログラム(CTP)を開始したときに画期的
だったのは、「ブリッジ(電話会議システム)」の存在でした。
CTPはブリッジを使って行われます。最初にアメリカと
ライセンス契約を結んだとき、ひとりのコーチが来日したのですが
その際に、私たちスタッフ3人でその人を取り囲むようにして
聞いた最初の質問が、「いったいブリッジって何?」でした。
ブリッジを使うのは簡単で、普通の電話と同じように、
ある電話番号に電話するだけ。しかし、普通と違うのは、そこに
電話すると、大勢の人(2人から100人まで)が同時に話せる
ということです。アメリカでコーチングを教えているスクールの
ウェブサイトを見ると、「ブリッジを使ってやります」と表記
しているところが多く、驚かされます。コーチ向けのポータル
サイトコーチヴィルの創設者であったトマス・レナードは、この
システム利用に最大限の創造性を発揮していました。電話会議の
スクールを開設したり、ただひたすら、30分のコーチングの
セッションをたくさん聞かせたり(数十人の参加者はそれを
聞いているだけ)、ラジオのようにトップコーチにインタビューを
行って聞かせたりしていました。(これも、参加者は聞いているだけ)。
210投稿者:海外コーチング事情『電話で海外留学』  投稿日:2004/09/02(木)00:00:14
コーチ・トゥエンティワンでも何回か、アメリカのコーチを迎えて
「ゲストコーチ・ブリッジ」というのを行いました。講師は、
アメリカから参加、受講者は日本から参加です。電話での講義を
体験するのは、とてもエキサイティングなものです。1時間、
そのコーチから専門的な知識を学ぶ。日本にいながら、海外留学
しているようなもの。それも電話料金は国内料金のみ・・・。
このプログラムは人気が高く、すぐに定員に達します。今年も
9月末から始まります。今までは、CTPの受講生に参加を
限っていましたが、今回からは一般の方にも参加をオープンに
していますので、ぜひ、体験していただきたいと思います。
CTPが始まって7年経ちます。ブリッジは私たちにとって、
日常的なツールとなりましたが、先日、あるシステム会社の方と
ブリッジの話になり、「それは、テレビ会議のようなものですか?」
と聞かれました。日本では電話会議を使って勉強する構造が浸透
するのに、もう少し時間が必要なのだなとしみじみ思うとともに、
その素晴らしさについてお伝えする機会をもっと多く提供したいと、
燃えるこのごろです。
211投稿者:『相手をプロとして扱う』  投稿日:2004/09/17(金)01:19:25
ストか否かで注目を集めているプロ野球ですが、
このままいけば後十数試合でペナントレースも幕を閉じます。
セ・リーグは今のゲーム差を考えると、おそらく覇者は
中日ドラゴンズとなるでしょう。そこで注目したいのが
落合監督のマネジメント手法です。
お気づきの方も多いと思いますが、新聞紙上から伝わる
彼の発言には、一切選手を否定するものがありません。
投手の起用等で失敗したとしても、「責任は監督である
自分にあります。」それで終わり。つい先だっては
「選手を叱ることはしませんよ。彼らはプロなんだから、
叱ったら失礼でしょ。」選手のセルフ・エスティーム(自尊心)を
徹底して守っています。企業研修で、この落合監督の話をすると、
参加者の方が決まっていいます。「そりゃあ、彼らはプロ
なんだから。僕の部下とは違いますよ。」でも、スポーツの世界
だけではなく、ビジネスの世界でも部下を徹底してプロとして
扱う人はいます。私がエグゼクティブコーチングをしている
大手複写機会社の営業本部長さんがそうです。彼はこれまで
行く営業所、行く支店、どこに行っても業績を飛躍的に伸ばされ、
若くして、本部長に抜擢された方です。
212投稿者:『相手をプロとして扱う』  投稿日:2004/09/17(金)01:21:16
彼曰く、「僕は絶対に部下を叱りません。業績が悪いときは向こうが
反省していますから。彼らもセールスのプロなわけですから。」
彼に尋ねました。「でも業績がなかなか上がらないときは
どうするんですか?」彼は間髪入れずに答えました。
「待ちます。待てるかどうかが管理職として試される瞬間だと
思ってますから。」「その間、私は自分の上司からどやされる
可能性があるわけですが、その叱責は部下に伝えず、
私のところでとどめます。私が感じているストレスをそのまま
部下に吐き出してしまっては部下がついてきませんから。」
ニューヨークヤンキースのトーリ監督も選手を叱らないようです。
不振の時に、どんなにあの強烈なオーナーのスタインブレーナー氏に
厳しい言葉を投げつけられようとも。全ての責任を自分で引き受けて、
選手を、部下をとことん自立したプロとして扱う。チームを勝たせる
一つの秘訣かもしれません。
213投稿者:『華のある人』  投稿日:2004/09/24(金)12:23:58
1996年、コーチングを始めるにあたって、経営者向けに
どのようなコーチング・プログラムを提供したらいいか、
自分のコーチにたずねたことがあります。彼は私に、直接、
経営者にどんなプログラムを求めているかについて聞くのが
早道だと言いました。それから、私は知人の経営者およそ
100人に声をかけました。そして、協力を約束してくれた
経営者100人を15〜20人のクラスに分けて、
ブリッジ(電話会議システム)を使ってセッションをもちました。
いま、経営者は何を求めているか?いい経営者とは? 
悪い経営者とは?経営者の資質とは?これらの質問に対して、
参加してくれた経営者、一人ひとりに答えてもらいました。
その中で記憶に残るストーリーがあります。
214投稿者:『華のある人』  投稿日:2004/09/24(金)12:24:21
それはある放送局のプロデューサーを経てコンサルタントを
始めた方で、彼は経営者の資質についてこう言いました。
「華のある人」
「それはどんな人ですか?」「俳優であれば、主役を演じたことの
ある人」「何か違いがありますか?」「ええ、違います。ですから、
華があるんです」「なるほど、ところで、ビジネスの世界では
どうでしょうか?」「それは、やっぱり責任を取ってきた人。
いま責任をとっている人でしょう。そういう人には華があります。」
頭のいい人、仕事のできる人、人に好かれる人はいます。
しかし、華のある人にはなかなか出会えません。できれば自分自身も、
またクライアントにも、華のある人になって欲しいという願望が
あります。そのためにも、私自身、すすんで責任を取っていこうと
思います。また、クライアントにもいま以上に
大きな責任を担って欲しいと思っています。
215投稿者:じゃろです 投稿日:じゃろです
じゃろです
216投稿者:目標を明確にすること  投稿日:2004/09/25(土)15:22:06
目標を明確にすることで現状とのギャップを知り、
そのギャップを埋めるために行動する。
これが、コーチングが機能する構造の一つ。
私達は、押しつけられた目標でも、自分で立てた目標でも最終的に
行動する判断は自分で下している。では、人から押しつけられた目標と、
自分で立てた目標とどちらが効果を発揮するだろうか。
押しつけられた目標の場合には「自分が本当にやりたいことではない」
というブレーキが無意識のうちに働いてしまう。アクセルを踏み込む
逆の足で、ブレーキを踏んでいるのでなかなか前に進むことができない。
目標に向うエネルギーを効率的に行動につなげるためには、
目標が『自分で立てた価値のあるものであること』がとても大切。
これは、企業が採用する目標管理制度についても当てはまる。
コーチとして目標管理制度を提案する時、
企業自身(=自分)で立てた、企業にとっても社員にとっても
価値のある制度が完成するように注意している。
提案のスタートでは、会社としてどんな社員を望んでいるのかを
じっくり聞く。
次の段階でどんな目標管理制度が望む社員を育てるかを考える。
決して始めからこちらが用意した案を押しつけることはない。
217投稿者:目標を明確にすること  投稿日:2004/09/25(土)15:24:57
制度を作り上げていく段階で、最低限注意していることが3つある。
1.対象となる社員の立場にたって検討すること。
2.会社独特の個性を大切にすること。
3.目標管理制度で失う可能性があるものを明確にすると。
細かいことはまだまだあるが、この3点は必ず押さえている。
1.2.についてはわかりやすいと思う。
社員一人ひとりの個性、部署の立場、役職などの個人の立場を
できるだけ収集し理解し、会社の理念や今までの歴史や風土を
考慮しながら制度を作りあげる。
3.については、分かっているようで案外見落とされていることが多い。
時間や経費などは目に見えるため判断はしやすいが、
目に見えないマインドの部分は見落としやすい。
しかし、ここがとても重要なポジションをしめている。
コーチとして、制度を作る側に絶えず問いかける。
『その項目を加えることにで、なにか失うものはありませんか。
社員が行動を止めてしまうものはありませんか。会社として
大切なものを壊してしまうことはありませんか』。得るものと
失うものを絶えずイメージさせる。頭で考えるだけでなく、
口に出し、紙に書くことで明確にしていく。
218投稿者:『組織の雰囲気を変える』  投稿日:2004/09/30(木)14:39:53
先日、あるオーナー企業の社長からコーチングを依頼され、
お会いしてプレコーチングを行いました。コーチングの目的は
「会社の雰囲気を良くしたい」。古くから、組織の財産は、人、
物、金、であるといわれてきました。さらに知的財産という
考え方が加わって、すでに長い年月が経っています。
そして、この数年で新たにソーシャルキャピタルという考え方が
広まりつつあります。組織開発の分野においては社会関係資本
(人と組織の間にある見えざる資産)と直訳されているようですが、
誤解をおそれず簡単に言ってしまえば「組織の雰囲気の良さ」
「組織の風通しの良さ」は、その組織にとっての財産そのもの
なのだということなのです。「あそこの会社は雰囲気がいいですね」
「あのお店は感じが悪い」などという会話は今に始まったことでは
ありません。私たちは、雰囲気や感じの良い組織が、結果的に
生産性の高い組織なのだということをどこか直感で知ってるのです。
ひと時代前までは、組織の雰囲気をよくするための方法として、
社員旅行や飲みニケーションがよく行われたものです。ところが、
高度経済成長、バブル経済の崩壊、長引く不況を経て、
日本の組織風土は大きく変化しました。今や仕事とプライベートの
切り分けは当たり前になり、会社帰りに若い部下を飲みに誘うこと
さえ難しい職場もあると聞きます。
219投稿者:『組織の雰囲気を変える』  投稿日:2004/09/30(木)14:48:01
今までと同じやり方ではソーシャルキャピタルを上げることが難しく
なってしまったのです。多くの経営者やマネージャーがあらたな
コミュニケーションの手法を求めて頭を悩ませているといっていい
でしょう。さて、私はその社長に質問しました。「今はどのような
雰囲気なのですか?」「もっと元気な会社にしたい。今の社員は
おとなしすぎる」と社長は言います。私はさらに質問をしました。
「社長と部下とのコミュニケーションはどの程度ありますか?」
「コミュニケーションはたくさんありますよ。なるべく部下と話そう
と意識していますからね。」「それはすばらしいですね。では、
もうひとつ質問していいですか?社長と部下と何対何の割合で
話していますか?」その質問に社長は顔を赤らめながら答えました。
「8対2かな、いや9対1かな、いずれにしろ私が一方的に話してます。
だってね、桜井さん、しゃべりませんよ今の若いものは・・・」「社長。
コーチングの最も大切なポイントは双方向のコミュニケーションを
とることなんですよ。コミュニケーションはキャッチボール。もっと
部下にボールを投げさせないとね。そうすれば会社の雰囲気はかわる
んじゃないですか?」「それはそうだろうけど、実際にはどうすれば
いいのかな。桜井さんはどうしてるんですか?」「ふむ。確かに
難しいことですよねぇ・・・。」『若い者にしゃべらせるための
戦略を考えてくる』次のセッションまでの二人の宿題になりました。
220投稿者:トルネードの真っ只中でビジネス会議  投稿日:2004/10/08(金)14:53:34
アメリカのコーチたちと仕事をする機会が最近多くなってきました。
その中で感じるのは、彼らのフットワークの軽さとツールの使い方の
うまさです。この連載でも、コーチングを教えるための電話会議
クラスについて、何回かご紹介しましたが、彼らにとって
コミュニケーションツールのシステムはなくてはならないもので
あるのを実感します。先日、朝早くに私がオフィスでメールを
書いていると、突然、インスタント・メッセンジャー(インターネット
で同時にログインしているもの同士が、お互いにチャットできるツール)
が飛び込んできました。「グッド・モーニング、今いい?」通常
あまりチャットすることのないコーチのデービッドからのお誘いでした。
「あなたがとっても興味を持つと思う人を紹介したいんだけど」
「今いいですよ。ちょうど時間あるし」と答えてる最中に電話が
かかってきました。「この間、君が興味を持っている分野についての
専門家を見つけたので、すぐにミーティングしない?金曜日の午前9時
なら空いているんだけど」「いいですよ。ではセッティング
お願いします。」さっそく、電話会議でのミーティングが
セッティングされました。相手は初対面のジョン。
ホストはデービッド。彼は当然私の関心ごとも、相手の魅力も
知り尽くしていますから、話はどんどん進み、協力関係を
結ぶことができる可能性を見出すところまでいきました。
221投稿者:トルネードの真っ只中でビジネス会議  投稿日:2004/10/08(金)14:55:25
こういうとき、コーチが進行係を務めてくれると、本当に助かります。
コーチはこのようなビジネスの進行役にもまさに適任であると思います。
フロリダのデービッド、ジョージアのジョン、東京の私。いる場所は
違っても、話を進める機会を逃さない。システムを使って
貪欲にコミュニケーションを進める力強さを感じました。
この話にはおまけがあります。実は約束した時間にデービッドは
電話会議に入ってこなかったんです。初対面のジョンとふたりきりに
なっていました。少しギクシャクしながら、お互いに自己紹介。
それでも入ってこない。「じゃあ、仕事の話をしましょうか」と
話している最中に、大音響とともにデービッドが入ってきました。
「ごめーん、今トルネードの真っ只中で少し静かなところに場所を
移るから待っててね」と。そんな臨場感たっぷりの会話の後で、
ブツッと電話が切れ、私はジョンと思わず苦笑い。デービッドが再度
入ってきたころには、すっかり、場も和んでいて話も進んでいました。
国土の広いアメリカだからこそ発展しているこのシステム。
日本では、まだ直接話すことを大事にする文化ですが、システムを
もっと気軽に活用すれば、いろんな新しい可能性が開けると思っています。
222投稿者: 投稿日:
223投稿者:『同じ質問』  投稿日:2004/10/14(木)04:10:08
この9月にコーチを変えました。新しいコーチが聞きました。
「鈴木さんならはじめてのクライアントにまずどんな質問を
します?」「単刀直入に『5年後は何を実現していたいですか?』
って聞きます。」「じゃあ、同じ質問をしていいですか?」自分の
クライアントには幾度となく繰り返してきた質問ですが、
改めて自分自身に向けられるとなんとも新鮮です。それまでの
コーチからは、主に「現在」についてコーチングを受けていたので、
久しぶりに正面から「未来」を聞かれて、心が躍りました。
次から次へ言葉が溢れ出ます。その一つ一つを丁寧に丁寧に
コーチがキャッチしてくれて。そうすると更にしゃべりが加速して。
考えてそれから言葉を外に出すというよりは、言葉それ自体が
意志を持っていて自在に外に飛び出していくような感じでした。
30分後、間違いなく30分前よりも5年後のビジョンはクリアに
なりました。1週間経って再びコーチングのセッション。
コーチが尋ねました。「鈴木さんが5年後に実現したいことは
なんですか?」「えっ、、、あっ、5年後ですね、、、」
同じ質問をされたことに正直驚きました。そして、なんと、
このコーチとはこれまで4回セッションを行いましたが、
毎回同じことを聞いてくるんです。「今日も5年後について
教えてください。」と。
224投稿者:『同じ質問』  投稿日:2004/10/14(木)04:12:52
自分の性格もあると思いますが、コーチをしていると、毎回
新しくて、クライアントをあっと言わせるようなセッションが
やりたくなります。常にクライアントの予想を裏切るような。
だから、5年後をテーマにしたら、次のセッションでは、突然
「で、今日の午後はどんな午後にするのか決めてます?」
というような意表をつく質問をすることが、クライアントの視野を
広めるために有効であると思いますし、同じ質問を繰り返していたら
クライアントに飽きられてしまうとも思います。でもこの
コーチは違った。同じことを聞いてくる。で、4回セッションを
受けて思いました。ずっと5年後について話していたいなと。
今週も来週も来月も来年も、ずっと5年後について話していたい。
毎週毎週5年後について問いかけられて、話をして、受け止められて、
また問いかけられて、それをずっと繰り返していったらどうなるだろう。
考えただけでわくわくします。同じ質問を投げかけられることの
力強さを実感している今日この頃です。
225投稿者:『コーチングとの出会い』  投稿日:2004/10/21(木)03:49:35
本日発売される『小さなチームは組織を変える』(講談社刊)を
記念して、伊藤守がコーチングと出会った経緯を柏原純が
インタビューしました。
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
1996年に初めて「コーチ」という名前を聞いたとき、ほとんど
同時にインターネットにアクセスして、アメリカのコーチ・
ユニヴァーシティに行き着きました。当時、インターネットの
プレゼンスプロバイダ事業を始めており、会社に専用線を引いて
いたこともあって、インターネットを通じて、
コーチ・ユニヴァーシティを始め、アメリカのコーチングに
関する情報を速いスピードで手に入れることができました。
私は1980年からコミュニケーションの研修事業を始めましたが、
1996年当時は、集合研修のほか、アクティブ・カウンセリングや
プレゼンスカウンセリングというネーミングで、ほとんど
One on Oneコーチングに近いことを始めていました。
ですから、すぐにコーチングの導入を決定し、実際に導入する
過程はとてもスムースなものでした。私にとって、もっとも
センセーショナルだったのは、「コーチ」というネーミングです。
私は「コーチ」、「コーチング」というネーミングそのものが、
教育におけるイノベーションであったと思っています。
226投稿者:『コーチングとの出会い』  投稿日:2004/10/21(木)03:50:25
「コーチ」という言葉によってもたらされる「明るくて活動的、
シンプル、可能性、目的志向、自由度が高い」などといったイメージが、
これまでの教育に対するイメージを一新したと思います。そして、
まず、私自身がコーチを受けてみたいと思いました。実際に、
1997年から今日に至るまで私はずっとコーチをつけています。
毎週のコーチングでは、コーチから本を紹介してもらったり、
資料を送ってもらったりしています。彼の持っているリソースは、
私自身のコーチングに使えるものを多く含んでいます。
また、常にコーチングに関する最新情報を入手するために
毎年アメリカで開催されるカンファレンスに出席しています。
自分自身が参加しないときでも、海外での勉強会やワークショップ
などに参加したスタッフを通して入手する情報は、現在の
マネジメントや教育に関する動向を知る上でとても勉強になります。
最近欠かさず読んでいるのは、英国のエメラルドという出版社の
発行する多数の学会誌に投稿された海外のコーチングや
マネジメントに関する学術論文です。現在コーチングについては
150以上、マネジメントについては、それ以上の論文が掲載
されています。コーチングの現状や、コーチングの将来を知る上で
欠くことのできない文献として、参考にしています。
227投稿者:『コーチングとの出会い』  投稿日:2004/10/21(木)03:50:44
コーチになることで、勉強の機会が増えました。そのことに、
とても満足しています。勉強の機会が増えるのは、自分自身が
コーチをしていて、アウトプットの機会が増えていることや
また、Evidential Based(根拠に基づいた)な
コーチングを目指していることも関係していると思います。
クライアントと同じように、コーチもまた成長する。
コーチとして成長することは、クライアントに対して
より大きく貢献できる機会をもたらすと思います。
228投稿者:『1%の気づき』  投稿日:2004/10/27(水)23:11:41
先週発売された『小さなチームは組織を変える』(講談社刊)を
記念して、伊藤守のインタビューを3回連続でお届けします。
第2回は「コーチングを受けて一番よかったと思うこと」
「コーチにとって、何が一番必要だと思うか」という2点に
ついて聞きました。インタビューは柏原純が担当しました。
─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・─・
●コーチングを受けて一番よかったと思うことは?
経営者というのは、警戒心を強く持っているものです。私も
例外ではありません。そのために、自分の話すことに制限を
加えてしまう傾向があります。制限を加えてしまえば、当然、
アイディアも萎縮します。故にコーチングセッションで、
コーチとの信頼関係を築き、「良質のブレンストーミング」を
持つことができていることに、大きな価値を感じています。
思うがままに話すことで、価値ある気づきを手にしていると思います。
99%はとりとめもない内容です。しかし、残りの1%、その1%の
気づき、新しい解釈や視点は、経営に大きな違いをもたらしていると
思います。それには、一見無駄な99%のアウトプットが必要です。
99%のアウトプットを経て、1%の本音に行き着いているように
思います。本音は、他人にはなかなか明かしません。
同時に自分でも自分の本音に気がついていないことが多々あります。
229投稿者:『1%の気づき』  投稿日:2004/10/27(水)23:14:23
自分の本音を知ることは、会社を経営する上での戦略につながります。
良質のブレーンストーミングとは、自分の本音に気づくプロセスだと
考えています。
●コーチには、何が一番必要か?
コーチには経験が必要です。それは年数だけではありません。
マネージャー、エグゼクティブ、そして、経営者に至る、対象の
異なるコーチングの経験が求められます。ちなみに今の私のコーチは、
経営者だけに特化して10年以上のキャリアをもっています。
その経験からくる落ち着きや安心感は、コーチに対する信頼感を
もたらします。また、彼はいまでも勉強を欠かしません。おそらく
この10〜20年に発行された主だったビジネス書にはほとんど
すべてに目を通していると思います。また、コーチングの最中、
私の話を聞きながら、少しでも興味のある話になると、
「その情報源は?」と、旺盛な好奇心を見せます。彼には経験
だけではなく、コーチとして成長しようとする強い意志を感じます
実際彼はこの15年間計画的にキャリアを積んできたと言っています。
年齢の高いコーチは他にもたくさんいます。しかし彼の創りだして
いる違いは、豊かな経験を持ちながらも、その経験からものを
言わない点です。それが、私には心地よく感じられます。
230投稿者:『質の高いコーチング』  投稿日:2004/11/07(日)22:46:25
●質の高いコーチングを実現するために必要なものは何ですか?
〜プレコーチングの徹底〜
私はコーチングを始める前に、クライアントと十分なプレコーチングの
時間を持つようにしています。ほとんどの場合は面談で、1時間半から
2時間使います。時にはそれでは足りなくて電話でプレコーチングを
続けることもあります。コーチングとは何かを理解するために、
コーチングに何を期待しているかをハッキリさせるために十分な時間を
取ります。

〜アセスメントの使用〜
さらに、学習スタイル、タイプ分け、リーダーシップ、
コミュニケーションなどに関するアセスメントも使います。
最近では360度フィードバックのシステムを開発し、コミュニケーションや
リーダーシップについて、クライアントの上司や部下からフィードバックを
受け、それらをテーマにコミュニケーションを交わします。
コンピューターとインターネットを用いたシステムで、短期間に情報を
収集できるため、時間差のない、新鮮なフィードバックを受けることが
できます。私も自分で試しましたが、とても参考になりました。
231投稿者:『質の高いコーチング』  投稿日:2004/11/07(日)22:48:43
〜エバリュエーションプラン〜
コーチングによる成果を計るための基準をクライアントとコーチが
お互いに確認するようにもしています。コーチングや研修についての
ROI(Return On Investment)がよく話題に上がります。実際に投資に
見合うリターンが無ければ、コーチを雇う意味が無いわけです。
ですから、エバリュエーションプラン(Evaluation Plan)をつくって
コーチングに臨んでいます。

 〜最後に〜
ともすると、コーチングは単にクライアントとのコミュニケーション
技術のように考えられています。しかし、実際には、アセスメント、
TIPS、リサーチ、360度フィードバック、ホームワーク、
エバリュエーションプランなどが用いられています。また、
クライアントがいつでも、コーチングのプロセスを振り返ることが
できるように、コーチとしてのセッションログも大事にしています。
質の高いコーチングを実現するためには、クライアントも何を実現
しようと思っているのか、何を変えようと思っているか、
それらについてできるだけ具体的にすることだと思います。
232投稿者:『最もシンプルで強力な質問』  投稿日:2004/11/11(木)11:04:57
Aさんは東京近郊の総合病院で病理部長を務めています。Aさんは
部下との関係はすこぶる良好。しかし上司にあたる院長とうまが
合いません。コーチングの中でAさんからよく出てくる言葉は
「院長は話にならない」「あの院長がいる限りだめだ」「今の
プロジェクトがうまくいかなかったら院長を糾弾する」「院長の
せいで自分の仕事が思うように進まない」「他責」の言葉の
オンパレードなのです。私はAさんに質問しました。
「院長とどういう関係を作りたいのですか?」「ことあるごとに
ぶつかってしまうので、今のままでは自分の仕事も思うように進まない。
別に仲良くしたいとは思わないが、自分の仕事がもう少し自由に
出来るようになったらいいとは思います」「どうしたらそれが
実現できると思いますか?」「院長がいる限り難しいんじゃないかな?」
「もしAさんに出来ることがあるとしたらどんなことでしょうか?」
「こっちから歩み寄るということですかねー?」「Aさんから
歩み寄るってどういうことですか?」「こちらから話しかけるとか、
出張に行ったらお土産買ってくるとか・・・」「なるほど。それを
やったらどうなると思いますか?」「多少は違うんじゃないですかね。
でもそんなことをするのは媚びるようで僕のプライドが許さないな」
「プライドと仕事のしやすさとどちらをとりますか?
Aさんが今出来る最善の選択は何ですか?」
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