とっておきたい話
1投稿者:ひよこもんじゃ  投稿日:2004/10/15(金)09:24:15
とりビア。
16投稿者:[点滴の針」  投稿日:2005/08/03(水)23:36:07
先日、公開でコーチングのセッションを行う機会がありました。
会場から、クライアントを募り、ステージ上で10分ほどのコーチング
を行いました。ステージにあがったのは、35歳の女性です。小学校
3年生の男の子を育てながら外資系の会社で営業の仕事をしています。
ご主人は単身赴任で家に戻るのは週末のみ。コーチングのテーマは、
仕事の効率をあげて子どもと一緒にいる時間を増やしたいというもの
でした。現状を聞いていくと、重要な仕事を任されていて、仕事に
対して燃えている。なかなか難しいコーチングです。しかも、
ステージの上です。初めてコーチングに触れる大勢の人が注目して
います。ここで失敗することはできません。「それを解決するには、
物理的にお子さんといる時間を増やすしかなさそうですね。
そのためにはどうしたらいいと思いますか?」
仕事も家事も精一杯でやっている彼女に、あまりに短絡的な質問を
してしまって、私の頭の中は真っ白です。「ということは、もう少し
時間にゆとりのできる仕事に変わるか、仕事そのものをやめてしまうか、
ほかに何かアイデアはありますか?」あせった私は、追い討ちを
かけるように無理やりな質問をしてしまって頭の中はパニック状態。
「それがどうしたらいいかわからないんです。仕事は辞めたくないし、
でも、子どもともっと一緒にいたい。」案の定、話は堂々巡りに
なりました。脇の下に汗が流れるのがわかりました。私は目の前の
椅子に座ってうつむいている彼女をしばらくの間見つめていました。
夫は単身赴任。一人で家を守り、会社で仕事をし、子育てもしている。
その上、もっといいお母さんでいるためにコーチングを学びに来ている。
「よくやってますよ。本当に頑張ってますね。すごいと思います。」
私は思わず声をかけていました。しばらく沈黙が続いたあと、彼女は
とつとつとしゃべり始めたのです。もっと子どもとの時間を
増やさなければいけない。もっといい母親にならなければいけないと
思ってきました。誰かに「頑張ってますよ。十分良くやってますよ」
と言って欲しかったんだと思います。さっき桜井さんにその言葉を
言ってもらえて少しほっとしました。今は頭の中で、この限られた
時間の中で、こどものために何ができるのかを考え始めています。」
私は、優秀な医師が点滴の針を一発で静脈に刺すように、
クライアントの視点を一瞬のうちに変えてしまえるようなスキルを
身につけたいと思いました。もっとスキルを磨きたい。
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